ウェブ検索結果のUI・レイアウト調査第2回は楽天infoseek。第1回のgooウェブ検索結果のレイアウトと比較しながらご覧ください。
黄色エリアが有料検索(Paid Search、広告)、青色エリアが自然検索(Organic Search)、キーワード「転職」での検索結果を例にとりました。
楽天infoseekウェブ検索結果(全体)
全体を示したものが画面1。画面上部はほぼ全て広告、中盤に自然検索が入りますが下部もほとんど広告となっています。情報エリアの50%以上が広告です。
楽天infoseekウェブ検索結果(above the fold、ファーストビュー)
続いてファーストビュー(スクロールなしに表示されるエリア)です。ディスプレイ環境は1,600 x 1,200 ですのでノートPCなど解像度が低いPCであれば中央下以降は表示されないでしょう。このエリアは広告一色、自然検索がゼロです。
広告エリアの内訳は、画面中央が楽天の広告2枠(バナー1、テキスト1)、オーバーチュアスポンサードサーチ7枠、JWord1枠。画面右側はスポンサードサーチ6枠。
有料検索の適正数
検索"事業"ですから収益をあげるためにも広告をたくさん表示したいと考えるのも当然。しかし、ユーザの検索に対する期待・満足度とのバランスを考える必要があります。広告ばかりでユーザがうんざいしてそっぽ向いてしまい、他の検索サイトに流れてしまえば検索数も検索結果PVも下がることになり、広告収入も減少することになります。
たとえば米Ask.comは2005年5月に、有料検索の掲載数を減らす決定を行いました。これは様々なテストの結果、広告掲載数を減らした方がAsk.comへの訪問回数やリテンションが高いことが判明したためということです。当たり前のことですが、ユーザのことを第1に考えて、しかしビジネス面も考慮しつつ、最も最適な検索結果の提示の仕方は何なのかを考える必要がありますね。
調査日、方法:2009年1月18日、検索エンジンのウェブ検索サービスにて「転職」と検索した際の画面を取得。広告(Paid SearchまたはAd)エリアは黄色、自然検索(Natural Search)は青色で区分した。ファーストビューのディスプレイ解像度は1,600 x 1,200。