米Yahoo!は2009年2月18日、公式ブログにて過去5年の検索事業を振り返りつつ、今後の方向性について語った。Yahoo!がInktomiとOvertureを買収して独自の検索エンジン(YST, Yahoo! Search Technology)をリリースしてから、今年がちょうど5年目。
この5年におけるマイルストーンとして、Yahoo!は次のプロダクトや技術、サービスを挙げた。それは、BOSSを通じた検索インフラストラクチャとインデックスのデベロッパーへの開放、構造化データにより自由に加工した情報を検索結果に表示できる「SearchMonkey」プラットフォームによる、検索結果ページの一般への開放、検索クエリ入力を支援するSearch Assist、Yahoo! oneSearchを含むモバイル検索プロダクトの投入、ソーシャルブックマークツール Deliciousの買収、McAfee社との提携による、検索利用者をマルウェアやスパイウェアから保護するSearchScan、検索結果から音楽や動画再生が行えるプレーヤーの統合といったものだ。
Yahoo!は検索事業の未来について、(1) 今後も引き続き検索プラットフォームを開放し、Yahoo! Searchを改良して、検索産業にイノベーションを促すこと、(2) クエリインテント(検索意図)を適切に理解し答えを返すこと、(3) より豊かで適合性の高い検索結果ページの開発により、従来の「10本の青いリンク」という枠組みを壊すこと、(4) Search Pad技術によるオンラインリサーチの実施と共有をより簡単にすること、(5) 検索利用者にとってのレリバンシー、広告主にとってのROIが高い、新しく適切な広告体験を提供すること、を挙げている。
Five Years of Yahoo! Search [Yahoo! Search Blog]
http://ysearchblog.com/2009/02/18/five-years-of-yahoo-search/