Microsoftの検索エンジン・Bing(ビング)の現状の不具合・課題の1つとして先日、「noindexを無視してウェブページが登録される問題」に触れました。今回はその逆、検索させたいウェブページがインデックス登録されない問題について現状の解説をします。
過去を振り返ってみると、MSNサーチ時代、そしてLive Search時代もGoogleやYahoo!と比較してウェブのカバレッジに問題がありました。Bingも例外ではなく、他の検索エンジンと比較してインデックス数が少ないケースが少なくありません。Bing Community Forumにコメントを寄せたサイト運営者の1人は、Googleでは7720ページがインデックスされているのにBingは僅か125ページしかインデックスされていないと述べています。
この問題について、Bingプログラムマネージャー・Brett Yount氏は、BingのインデックスはGoogleほど大きくはないことを認めています。また、インデックスの問題を解消するためにBing開発チームは変更を行うものの、その効果は11月になるとのことです。
Hi,indexing is based on rank to an extent. However, we have commonly agreed that our index is not as large as Google's. I believe some changes are being made to bridge some of this gap, but they won't take effect until November. [Brett Yount, Program Manager | Bing Webmaster Centerm, Bing/MSN not deep indexing sites]
Bingについては「検索結果が歪められているのでは?」(原文記事:Bing Search Tainted by Pro-Microsoft Results )といった指摘が行われたりしますが(※ このケース、歪んでいるのはBingじゃなくてライターのShane ONeill の考え方でしょ :p )、まだデビューしたばかりのBingは、まだアルゴリズムのチューニングが足りない面があるのも事実です。先日のnoindexを無視する、今回のインデックスが行われない問題も含めて、今後問題が徐々に解消されていくと思われます。
cf.
マイクロソフト、検索エンジン「Bing」(ビング)発表 (2009/05/29)
「Yahoo!JAPANにもBingを採用する可能性高い」 - Yahoo! 広報 (2009/07/30)
Yahoo! + MS BingによるSEO、検索マーケティングへの影響について (2009/08/04)