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米Yahoo!、スポンサードサーチからMicrosoft adCenter移行時の注意点について解説

米Yahoo!とMicrosoftの検索事業提携により、Yahoo!ポータルが採用するアルゴリズムサイト検索技術と検索広告技術がMicrosoftのプラットフォームに統一されることが決定している。両社が公開している最新資料によると、米国およびカナダで来月・8月から10月にかけて広告主アカウントの移行が順次開始されることになっている。広告主にとっては小さくない影響であり、スムーズにトランジションが進むように両社とも入念に手続きを進めており、今回、Yahoo!は公式ブログにおいてトランジションについて広告主に注意して欲しいポイントについて解説している。

第1に、広告タイトルと説明文の違いについてだ。Yahoo! Sponsored Search (以下、Sponsored Search) とMicrosoft adCenter(以下、adCenter)は文字数制限において違いがあり、広告タイトルはSponsored Searchが40文字、adCenterが25文字と15文字の違いがある。ちなみに広告説明文は前者が71文字、後者が70文字と小さな違いとなっている。

広告タイトルの文字数制限で両者に違いがあるため、そのまま移行するとadCenterでは余剰分の文字がカットされてしまい、不適切な形で広告掲載が行われることになってしまう。そこで、時間がかかる作業ではあるが、今から広告コピーが短い(adCenterの規定に沿った)ものを作成することを勧めている。

第2に、両者のキーワードの扱い方の違いが挙げられる。Sponsored Searchは登録した単語のバリエーションを含めて広告掲載する。たとえばキーワード "car"を登録した場合、複数形である cars や スペルミスと推測される casr でも広告が表示され、トラフィックを得ることができる。

しかし adCenter はスペルミスや単数形/複数形の違いを別キーワードとして扱うため、car だけを設定していると cars や casr では広告が掲載されなくなり、機会損失を生んでしまう可能性がある。そこで、MS adCenter へのアカウント移行時にすぐにキーワードリストを登録できるように、あらかじめ adCenter 用のキーワードリスト作成を行うように勧めている。

第3に入札価格の調査だ。Sponsored Searchの最小入札価格は$0.01 だが adCenter のそれは $0.05。移行後に $0.05 以下に設定されているキーワードはすべて自動的に $0.05 に設定される。ただし、この自動調整が行われたキーワードはポーズ(一時停止)のステータスにされるため、広告主はその価格で広告を掲載するか否かを判断することができるように配慮されている。

その他、広告主から寄せられた質問についての回答も掲載している。アカウント履歴(Account Histroy)が引き継がれるかとの質問には「引き継がれない」と回答。両者のシステムは異なるレポーティングセットを持っているため、簡単にデータを統合できないことが理由だ。なお、すでにMS adCenter のアカウントを開設しており、そのアカウントにYahoo! Sponsored Search を統合した場合は、もちろん過去のadCenter の履歴を参照することはできる。また、Sponsored Searchアカウントは移行後も13ヶ月間はログインが可能で、過去の各種パフォーマンスレポートを閲覧できる。

cf.

Yahoo! and Microsoft Search Alliance Update June 2010(プレゼンテーション)

Preparing for the Transition to adCenter

http://www.ysmblog.com/blog/2010/07/06/preparing-for-the-transition-to-adcenter/

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