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Googleインスタントプレビュー、Flashに対応

米Googleは2011年5月6日、検索結果上でリンク先ページのプレビューを参照できるインスタントプレビュー(Instant Previews)を改良し、新たにFlashをサポートしたことを公式ブログで発表した。

インスタントプレビューは2010年11月にリニューアルして提供された機能。検索結果のいずれかのリンクをクリックする前に、サイトのプレビュー(サムネイル)を閲覧することができる。単純にサイトのスクリーンキャプチャだけでなく、検索クエリが含まれている前後の文章もあわせて表示するため、ユーザはクリックする前にページの関連性を判断できる。Googleによると、インスタントプレビューの導入で検索結果の満足度が5%以上高まったほか、ページによってクリック率が4倍以上になったケースもあるという。

インスタントプレビューで表示できるページは基本的にHTMLを主体としたコンテンツであり、AJAXやFlashで表示するサイトのプレビューは表示できなかった。今回、通常のクローラ(googlebot)が巡回した時にFlashコンポーネントの一部をレンダリングすることで、プレビュー表示を可能にした。

ただし、オンデマンドでプレビューを作成するボット(ユーザエージェント Google Web Preview)は、遅延を最小化するためにFlashをレンダリングしないという。GoogleはFlashを利用したサイトのプレビューを改善するために、次のようなアドバイスをしている。

第1に、Flash非対応半のHTMLベースの同等ページを作成すること。Flashをインストールしていないユーザでも同等のサイト体験を提供できるように準備しておこう。

第2に、もしFlashがプレビューに表示されるがローディング中の画面が表示されてしまう場合は、コンポーネントのローディング時間を短縮すること。読み込み時間を減らすことで適切にレンダリングできるようになる。

第3に、Flashビデオを掲載している場合は、Videoサイトマップを送信して、サムネイルを生成できるようにすることだ。

最後に、上記のような問題がないのにプレビューが生成されない場合は、次回以降のクロール時に問題を解決する。

Flash support in Instant Previews

http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2011/05/flash-support-in-instant-previews.html

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ちなみに私はインスタントプレビューを(仕事目的を除いて)1回も使ったことがないのですが、世の中のGoogle検索ユーザのどれくらいの人が日常的に利用しているのでしょうか。

Googleはアドワーズ広告もインスタントプレビューに対応するテストを実施していますが、もしFlashが非対応であったなら、ランディングページ内のFlashの是非について考えなければいけないところでしたが、Flash対応したことでそんな心配はなくなりました。

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