米Yahoo!は2011年8月3日、欧州のYahoo!ポータルサイトで採用する検索エンジンのBingへの切り替えを発表した。
Yahoo!のイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアが対象で、アルゴリズムサイト検索技術がYahoo!独自のものからBingに変更となる。検索トラフィックを重視する広告主は、測定対象とするサイトのYahoo!及びBingの検索順位を確認の上、必要に応じて最適化(SEO)を実施する必要がある。
このタイミングでは検索広告はYahoo! Search Marketingアカウントのままで、adCenterへの移行は行われない。引き続き上記ポータルサイトで広告を配信したい場合はYahoo!のアカウントを維持・管理しなければならない。Microsoftは引き続き、広告主が円滑のプラットフォームの移行を行えるよう、Efficient FrontierやMarin Softwareなどの検索広告管理ツール開発ベンダーとも協力して手続きを進めているとコメントしている。
MicrosoftとYahoo!は検索事業提携合意後の2010年8月から10月にかけて、米国およびカナダでのMicrosoft検索・広告プラットフォームへの移行を完了、今年1月にはアルゼンチンやブラジル、チリ、コロンビアなど南米で移行を実施している。北米ではその後、Yahoo!での検索クエリ数は増加傾向を示しており、検索品質の関連性向上による検索ボリュームの増加が予想される。
Organic Search Transition Update
http://ebm.yahoo-email.com/c/tag/hBONmsVB8WDXMB8cj4cEGWsiOIp/doc.html?t_params=
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欧州検索市場は米国以上のGoogle独占が続いており、75%~90%程度のシェアを握っていますので、Yahoo!とMicrosoftの検索市場シェアを合算しても、米国ほどのインパクトにはならないと考えられます。