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米Yahoo!、2010年8月からアルゴリズム検索技術のBingへの切り替え開始

米Yahoo!は2010年7月15日、米国及びカナダの同社ポータルサイトで提供する検索サービスのバックエンド技術を、2010年8月または9月にMicrosoftのBingに切り替える。同日、広告主に対して通知が行われた模様だ。

アルゴリズムサイト検索技術はYST (Yahoo! Search Technology)からBingにリプレースされるが、ユーザインターフェースはYahoo!がコントロールするため、外観的には大きく変わらない。ただし、YSTとBingはサイトランキングの計算方法が異なるため、同じキーワードでも検索順位が大きく変わる場合もありうる。米Yahoo!は、SEOを重視している企業はKPIにインパクトがあるキーワードにおいての検索順位の確認を行うことを推奨している。

検索広告プラットフォームは既報の通り、今年のホリデーシーズン前にMicrosoft adCenterに移行する計画だが、広告主及びユーザエクスペリエンス向上を理由として2011年に延期される可能性もあるとYahoo!は述べている。

同社はすでに今月7月から、一部のユーザを対象としてBingの自然検索とMS adCenterの広告配信試験を開始している。試験配信のインパクトを最小限にとどめるため、配信量はごく少量に抑えられているが、順調に行われている模様だ。

米調査会社・comScoreの最新のデータによると、北米における検索シェアはYahoo!が18.9%、Microsoftが12.7%で、両社合算で約3割。

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