米Googleは2013年9月26日、新しい検索アルゴリズムのインフラストラクチャを導入したことを発表した。「Hummingbird」(ハミングバード)と呼ばれる。
新アルゴリズムの名称「ハミングバード」は、「的確で高速」(precise and fast)であることから名づけられた。このアルゴリズムは、長い検索クエリにおいてより適切な検索結果を提示できるようにする役割を持つ。Googleは、車のエンジンにたとえて「古い車に搭載されたエンジンを、新しいエンジンに置き換えた」と表現を用いて説明するが、一部の古い検索技術を置き換えた模様。
たとえば自然文検索のような文章で検索される場合、従来のGoogleはクエリに含まれた特定のワードに着目して関連する検索結果を返していたが、新しいGoogleはクエリ全体の意味を汲み取って検索結果を返す。つまり、必ずしも検索クエリに含まれたすべての文字列を含まなくても、意味的に関連性が高いウェブページは検索結果が高いものとして表示するようになっていると推定される。
ハミングバードによって関連性が向上する一例として同社は5月に発表した会話型検索を挙げている。会話型検索はマイクを利用した発話による検索であることからクエリ総数は多くなる(質問形式の自然文になる)傾向にあるが、新技術により発声された1つ1つのワードではなく会話内容全体の意味を正確に捉えることが可能となることから、検索精度が改善されると考えられる。
Googleは2010年6月にカフェインと呼ばれる新しい検索インフラを発表したが、この刷新は将来の技術拡張を見据えた基盤の変更であり、検索マーケターが関心のある検索順位の変動について大きな動きは観察されなかった。今回のアップデートであるハミングバードも同様に、検索順位の変動やSEO観点における影響はほぼないと推察される。事実、1か月ほど前に導入されたにもかかわらずほとんどの検索利用者やサイト管理者がこの変化を認識していないことからも裏付けられよう。
ハミングバードの技術的な解説については、新アルゴリズム「ハミングバード」導入で検索がどう変わったの?の記事を参照してほしい。
FAQ: All About The New Google “Hummingbird” Algorithm
http://searchengineland.com/google-hummingbird-172816
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おおよその状況は把握しているので後ほどアップデートします