米Googleが安全なSSL導入サイトの検索順位を優遇することを検討している件について「まだ社内で議論がはじまったばかりだ」と同社関係者が語った。米Wall Street Journal が報じている。
この問題は2014年3月に開催された検索業界のカンファレンス・SMX West において、マットカッツ氏(特別エンジニア)がSSL導入サイトの検索順位を優遇しても良い旨の発言をしたことに端を発する。マルウェアやスパイウェアに感染する恐れもなく、ウェブサイトと訪問者の間を暗号化して安全な通信を保証するウェブサイトへのリンクを提示することは優れた検索体験の提供に寄与するという考えに基づくものと推定される。一方で、もし同社がランキングアルゴリズムの1つとして SSL をリストに加えるのであればインターネット全体への影響も大きいため、慎重に検討が進められている。
Cutts also has spoken in private conversations of Google’s interest in making the change, according to a person familiar with the matter. The person says Google’s internal discussions about encryption are still at an early stage and any change wouldn’t happen soon. [Google Weighs Boosting Encrypted Sites in Its Search Algorithm, Wall Street Journal, April 14, 2014]
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まさに「GoogleのだめだけのSSL導入」に走るウェブサイトばかりになるでしょうし、それって全く本質じゃないですよね。「高品質なコンテンツを提供せよ」と Google も啓蒙し続けてきたのに、SSL導入で検索順位改善しますよという施策を行ったら、Google の本来の意図が全く伝わらないんじゃないでしょうか。