米Google が2014年10月18日(米国時間)、検索アルゴリズムの更新「ペンギンアップデート3.0」を実施した模様だ。現在、一部のウェブサイトで比較的大きな検索順位の変動が確認されており、米国のウェブマスターが集うフォーラムでも話題になっている。
cf. 「ペンギンアップデート」 米Google、ウェブスパム対策のアルゴリズムにペンギン(Penguin)と命名
cf. Google、新しいペンギンアップデート3.0を早ければ来週にも実施
ペンギンアップデート(Penguin Update)は検索エンジンスパムを排除することを目的とした検索ランキングアルゴリズムの更新の1つ。2012年4月に導入された。2013年5月にペンギンアップデート2.0が実施され、同年10月にはデータが更新されたが、それ以後は何の動きもなかった。
1年以上更新が滞っていたことで業界でも話題になっていたが、つい先日ニューヨークで開催された SMX East においてGary Illyes氏(サーチクオリティエンジニア)が年内にもペンギン3.0を導入する計画を明らかにしたことで、ロールアウトの時期が注目されていた。
今回の3.0ではペンギンアルゴリズムに関係するプログラムコードの多くを書き換えており、従来の単なる更新以上のものとなるほか、多くのウェブマスターにとって「うれしいもの」になるはずだと説明されている。まだ更新中のようで、Twitter や掲示板を見ても報告がまちまちだ。更新完了までもうしばらく時間がかかるはずなので、仕事上必要な人も、月曜日の朝に確認をするのがちょうど良いかもしれない。
現時点(日本時間10月19日午前9時)で Google からの公式な発表はない。
ちなみにペンギン3.0の動きが確認されてわずか数分~数時間で「ペンギン3.0からのリカバリ・対策方法」といった英文記事が少なからず出現していた。この先数日間は確実にペンギン3.0の情報を求める検索クエリ需要が増大するはずで、それに乗じたスパム記事だ。このタイミングでペンギン3.0の分析記事を書けば検索順位もブーストされやすいため自然トラフィックも獲得しやすいという背景がある。
それを踏まえた上で一般的なペンギンアップデートからの回復方法についておさらいすると、手動対策(manual action)と同じだ。ただし再審査リクエストは不要だ。ペンギンは検索アルゴリズムによりスパムを自動的に検出・排除する自動対策(algorithm penalty)のため、再審査リクエストそのものが意味がない。一方、サイトに必要な修正を加えれば、Google が再クロールした後にアルゴリズムが再評価を行い、その結果が検索結果に反映される。
[UPDATE] Googleがペンギン3.0を実施したことを公式に認めた。
[UPDATE] ペンギンアップデート3.0の検索順位変動の傾向について調査した。旧時代のスパム的なテクニックを用いたサイトが順位を落としているが、検索クエリのカテゴリによって、順位降下原因が異なるような傾向が見られた。
Twitter の検索結果(Penguin Update)
https://twitter.com/search?f=realtime&q=penguin%20update&src=typd
Anyone noticed Penguin movements today?
http://inbound.org/discussion/view/anyone-noticed-penguin-movements-today
cf.
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とりあえず速報。まだ更新開始されたばかりですので、もう少し落ち着いたところで傾向について述べたいと思います。