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Google ペンギンアップデート4.0を発表、リアルタイムに自然検索結果に反映

米Google は2016年9月23日、ウェブスパムページの対策を目的とした検索アルゴリズム、通称「ペンギン」のアップデートを公式に発表した。

ペンギンアップデートは不正に検索順位を操作しようとするウェブスパムを標的として2012年4月にリリースされた。ペンギン 2.0(2013年5月)、ペンギン 3.0(2014年10月)と更新を重ねてきたが、ここ2年ちかく更新が行われていなかった。通算すると、今回のペンギンは 4.0 相当となる。

関連:

Googleペンギンアップデート2.0 傾向と対策

http://www.sem-r.com/news-2013/20130529114206.html

Google ペンギンアップデート3.0 傾向と対策

http://www.sem-r.com/seo/20141021063523.html

同社によると、ペンギン(4.0)の大きな変更点は次の2点だ。

第1に、ペンギンのアルゴリズムがコアアルゴリズム(同社の検索技術の中核となるアルゴリズム)に統合され、リアルタイムにペンギンが適用されるようになる点だ。

Google のアルゴリズムは、リアルタイムにシグナルを評価して自然検索結果にデータを迅速に反映させているものと、(従来までのペンギンのような)手動で都度更新作業を行ってデータを反映させているものがある。今回、ペンギンがリアルタイム処理されるようになることで、Googleクローラが再クロールおよび再インデックスしたタイミングで即座に検索結果に反映されるようになる。

同時に、リアルタイムにペンギンデータが反映されるようになる以上、”アップデート”を都度アナウンスする必然性もなくなるため、Googleは今後、ペンギンのリフレッシュについて特に発表は行わない予定だ。

第2に、ペンギンがきめ細かく動作するようになる。従来はサイト全体に適用されていたが、今回の更新でスパムのシグナルに基づき(ページ単位で?)ランキングが調整されるようになるとのことだ。

Penguin is now part of our core algorithm

https://webmasters.googleblog.com/2016/09/penguin-is-now-part-of-our-core.html

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ペンギンは、古典的なウェブスパムを標的としたアルゴリズム、つまりブラックハット対策なので、手段を選ばない SEOをしている方々には影響があるかもしれません。一般的な企業(ウェブマスター)にとっては、どうでもいいアップデートだと思われます。

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