米Google は2014年12月中旬、楽曲名に歌詞(lyrics)と加えて検索した時に、自然検索結果上部に歌詞を直接表示する新機能を追加した。20日前後から米国(英語)の検索結果で歌詞が検索結果に表示されたとの報告が Twitter や Google+ 等に寄せられていた。27日現在、米国内のネットワークから検索すると歌詞が表示されることを確認している。
例えば when doves cry lyrics と検索すると、楽曲名と歌詞を表示する枠が現れ、検索結果画面上から歌詞内容を確認できる。歌詞の最後にある Full Lyrics on Google Play のリンクをクリックすると、Google Play 上の該当音楽の歌詞ページに移動する。
また、Barry Schwartz氏によると、楽曲に関連するクエリで検索した時に自然検索結果上部に表示されることがあるビデオ結果枠内にも、ビデオの下に歌詞の一部と Google Play へのリンクが表示されるケースもあるようだ。
米Microsoft が運営するライバルの検索エンジン・Bing はLyricFindからライセンスを受けることで実現した同様の歌詞検索機能を10月にリリースしている。50万の楽曲歌詞に対応しており、画面右側にはアーティスト名やアルバム、他の関連楽曲情報などを、Google のナレッジグラフ相当のボックス欄に表示する。
Google や Bing が検索結果ページに歌詞を直接表示することに対し、米国のSEO関係者は歌詞サイトへのトラフィックへの影響を指摘している。曲の歌詞を探す検索ニーズは一年を通して常に存在し、楽曲の数だけテールが伸びているが、コンテンツ自体の用意は(歌詞のテキスト化なので)ハードルが低い。こうした事情から SEOを駆使して検索上位に表示することでトラフィックを集め、広告収入を得ることを目的とした歌詞サイトがあちこちに開設されている。しかし検索結果の最上部に歌詞情報が表示されるようになれば、ユーザーの検索要求を満たすには十分であり、検索結果にある歌詞サイトへのリンクをクリックするユーザーが減少することは容易に予想できるからだ。
Google Music Video Search Results Now Contain Links To Lyrics On Google Play
Bing and Sing: Search Lyrics Faster
http://blogs.bing.com/search/2014/10/03/bing-and-sing-search-lyrics-faster/
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Google 音声検索が鼻歌検索にも対応して、鼻歌で楽曲名と歌詞と Google Play へのリンクを表示するようになるといいんですよねきっと。