Googleはモバイル検索においても、従来と同じ「10本の青いリンク」を中心としたスタイルで検索結果をユーザーに届けている。しかし、4インチ程度のスクリーンサイズで、タッチ操作が主体のスマートフォンにおいても、その提示の方法が必ずしもベストとは限らない -- Kickvox は、Google とは異なるアプローチでより優れた検索体験の提供を試みる。
Kickvox は Microsoftの検索エンジン・Bing のオーガニックデータを基に検索サービスを構築しているが、ユーザーインターフェースで数多くの工夫を施している。Kickvoxは、アイコンを用いて視覚的に検索結果を提示することで、ユーザーが探し求めている情報を容易に見つけ出せるようにしている。
たとえば、キーワード「canon eos m」と検索すると、レビューが掲載されたページには★星マークのアイコンを、購入が出来るページには、ショッピングカードのアイコンを表示する。同様に、キーワード「san francisco hotel」と検索すると、ホテル公式サイトにはホテルアイコンが加えられている。
また、検索クエリのインテントにあわせて、人気のある大手サイトへのリンクをロゴアイコンで掲載して、検索タスクをより素早く完了させるよう試みている。たとえば先ほどの san francisco hotel と検索すると画面上部に Expedia、Trip Advisor、Orbitz、Travelocity など主要宿泊クチコミサイトのアイコンが表示される。Lenovo laptop と検索すると、それが購入できる Amazon、eBay、Best Buy のサイトや、レビューが集まっている Cnet などのアイコンが現れる。映画（たとえば Money ball）と検索すると Wikipedia、IMDb といった具合に、検索キーワードにあわせて画面最上部の表示サイトは動的に変化するようになっている。
スマートフォンやタブレット端末からの検索利用者の大多数が Google を利用しているのが現状であるが、これは過去にデスクトップPC で Google を利用してきたことの延長戦で自然と利用している割合も多く、モバイル検索で最適な検索体験を提供できているわけではない。モバイル検索にはまだ技術革新の余地は残っている上、特に従来のウェブとは違う、アプリの世界の検索には強力なプレーヤーはまだ登場していない。今後もモバイル検索の分野では新しいスタートアップ企業がチャレンジしてくるだろう。
Kickvox
Kickvox | Mobile Search Engine
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kickvox.app
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米国のSIMカードを挿したスマホ端末だとインストールができます。まだ、動作が少し重たいです。検索クエリのインテント判定や、ウェブページのカテゴリ判断もまだまだあまりですが、まだベータ版ですので。
