クリックポピュラリティー(Click Popularity)とは、検索エンジンの検索結果一覧の中で、ユーザーにクリックされた回数によってウェブページを評価しようとする要素です。
検索結果における掲載順位を決定するための要素の1つとして、クリックポピュラリティー(Click Popularity)という概念があります。
クリックポピュラリティーとは、検索結果画面上に一覧されたウェブページにおいてユーザーによるクリック回数を記録しておき、クリック回数の多いウェブページを高く評価しようという概念です。検索結果一覧の中でより多くのユーザーにクリックされるウェブページは、検索キーワードに対して関連性の高い的確なウェブページであろうと推定できるからです。
実際にクリックポピュラリティーを採用する検索エンジンは現在はそれほど多くありません。日本国内では goo が採用しています。
クリックポピュラリティーを採用する検索エンジンは、検索結果として表示するウェブページに対して、固有の URL をつけておきます。例えば goo は
http://www.goo.ne.jp/results_ct.asp?DEST=(リンク先URL)
といったトラッキング用(追跡用)の URL を付与しています。これによってユーザーが検索結果のどのウェブページをクリックしたのかを把握する事ができます。このクリックを集計して定期的に検索結果に反映していくわけです。
上位に表示させる為のクリックポピュラリティー対策として、検索結果上に表示される見出しと説明文を、意味のある文章とすると共にユーザーがそれを見た時に興味を引かせるようなものにする事があげられます。何故ならユーザーが検索結果画面上のどのウェブページをクリックするかは、リンク先のページの内容を見て決定するのではなくて検索結果上の見出しと説明文の内容によってのみ決定されるからです。
つまり、SEO対策と称してタイトルタグやボディ(body)タグの先頭行に日本語の文章として意味をなさないキーワードを並べただけのものや、文章ではあるがリンク先ページの内容を推定できないような文章が表示されている場合はクリック率が低下します。個々の検索エンジンが見出しと説明文をどのようなルールに基づいて表示しているのかを把握した上で、ユーザーの興味関心を引く文章が検索結果画面上に表示されるような工夫を行わなければなりません。
もっともクリックポピュラリティーを採用している検索エンジンも、実際にはこの要素に対してそれほど大きな比重を置いておらず、参考程度の情報として取り扱っているようです。クリックポピュラリティーは集団で意図的にクリックする事で簡単に操作できてしまうことにも起因します。さらに日本ではシェアの低い goo くらいしか採用していないことを考えるとクリックポピュラリティーに関しては意識をする必要はないといえるでしょう。