AlltheWeb SEO 対策第6回目ですが、AlltheWeb の推奨するコンテンツ作りについて見ていきましょう。つまり、AlltheWeb という検索エンジンの立場から、Webサイト運営者側に対して推奨する検索エンジンでの上位表示のさせ方 - つまり SEO ですね。
AlltheWeb が検索サービスを提供するに際して究極の目的は「エンドユーザーに満足できる関連性の高い検索結果を表示すること」です。AlltheWeb がこの目的を達成するにあたり、Webコンテンツ作成者側に対して望ましいWebページの作り方、あるいは望ましくないWebページの作り方に関していくつかの項目を例示している文書が「コンテンツガイドライン」(Contents Guidelines)と呼ばれるものです。
AlltheWeb コンテンツガイドラインは、AlltheWeb が検索インデックスに登録されるべきWebページについて、適切なコンテンツ作りのテクニックと不適切なコンテンツ作りのテクニックのほんのいくつかの例を箇条書きにしています。つまり、任意のキーワードと関連性の高いWebページを上位に表示させる -
Web制作者側から言えばSEO - を考える際のコンテンツ作りの指針のいくつかを例としてあげているわけです。残念ながら AlltheWeb は「適切」と「不適切」な項目をすべて挙げてくれてはいませんが、SEO を考える上では十分な情報を提示してくれています。
「適切」=望ましい SEO の指針と「不適切」= AlltheWeb が検索エンジンスパムとみなす行為の2つの項目から成り立っているコンテンツガイドラインですが、今日は前者の「適切な」方を取り上げてみましょう。
AlltheWeb は適切なコンテンツ作りの指針について次の項目を挙げています。
Techniques content providers should use:
- Create a site containing unique high quality content with clear navigation and an intuitive hierarchy.
- Link appropriately to interesting and useful content and make sure your own content is linked to from other pages on the web (one inbound link per page is the minimum!).
- Include Metadata (Title, description and keywords) that reflects the specific content of the page.
- When writing your pages, think about using words or phrases that people are more likely to type in a search box to find your pages
1つ目から見ていきましょう。まず「明確なナビゲーションと階層で分類された、独自性のある質の高いコンテンツを作りましょう」ということです。2つ目は「適切な場所へリンクを張ると共に、少なくとも1つのインバウンドリンクを獲得せよ(=少なくとも1つのリンクを外部ページからもらえ)」ということです。3つ目は「タイトルタグ、メタタグをきちんと記述せよ、その内容は各々のページの内容に沿った適切なものにせよ」です。4つ目は「文章を書くときには、実際にユーザーが検索エンジンで使いそうな言葉を使って書きなさい」とあります。
結局かいつまんでいえば「いいWebサイト作れよ」ということで終わってしまいますが、それで終わらせるのは「勉強すれば東大に受かるよ」という内容は正しいけれども受け手側には何の指針も与えていない答えと一緒になりますので、1つだけ私が指針を加えましょう。
一般に SEO は「良いコンテンツを作ればよい」のは確かなのですが、この言葉は次のことも示唆しています。それは「下手な小細工をするな、あまりに最適化しすぎるな、細かいことを気にするな」ということです。
これを具体的にいうと、次の通りです:キーワード出現頻度や密度など気にするな、アンカーテキストの言葉を無理矢理ターゲットキーワードであわせようとするな、ナビゲーション内のテキストをSEOのために分割するな、ロボットにしか意味がわからないようなサイトマップを作るな、サブドメインは別ドメインと取り扱うからといって意味もなくサブドメインのサイトを増やすな、ということです。
今あげた項目は「時間効率が悪い(仮に時間をかけて作業をしてもそれに見合った成果が得られない)」、「Florida Update のようにアルゴリズムが変更になれば非常に甚大なネガティブな作用を起こす」、「ビジネスの他の面でネガティブな作用を起こす」のいずれかに当てはまります。なぜ時間効率が悪かったりマイナス影響になるのかについての説明は、別の機会にしましょう。
結論。「良いコンテンツを作れ」というのは、「細かい小細工をしなくてもいいんだ、ユーザーに意味のある文章を書け、読み手が満足できるコンテンツを作れ」と読み替えてみて下さい。
[関連]
AlltheWeb SEO 対策 - (I) AlltheWeb って何?
AlltheWeb SEO 対策 - (II) AlltheWeb の基本機能
AlltheWeb SEO 対策 - (III) トピック分類(クラスター)について