AlltheWeb SEO 対策第8回目です。前回の AlltheWeb の検索エンジンスパムに対する姿勢の続きです。今回はリンクスパムの取り扱いについてのみ話を絞ります。
なぜリンクスパムだけ取り上げたのかといいますと、AlltheWeb はリンクスパムに対しては比較的厳しい対応をする検索エンジンだからです。Inktomi、Google と比較するとリンクスパムに対しては厳しいです。どう厳しいかというと、例えば Inktomi や Google には問題なくインデックスされているリンクファームを用いたWebサイトが AlltheWeb では全くインデックスされないという事例が少なくありません。
私は仕事柄、検索エンジン各社のスパムへの対応を調べるために「検索エンジンスパマーリスト」を持っています。これは、あからさまな検索エンジンスパム行為を行っているWebサイトを集めたリストです。本当は自らスパムを用いたWebサイトを作成し、それのインデックス状況やランキングの変動を調べるのが望ましいのですがそれをやるのは大変です。そこで、他人のWebサイトの動向を見ることによって検索エンジンのアルゴリズムやその動向を見るわけです。
ちょっと話がそれましたが、このスパムを実際に行っているWebサイトの登録状況を見ると、特にリンク関連スパムを用いたWebサイトは AlltheWeb への掲載率が非常に落ちます。Inktomi / Google の掲載率を 100 とすると AlltheWeb は 30 ほどです。傾向として、大規模なリンクファーム(注:リンクファームは元々大規模なリンクネットワークを指しますが、日本のユーザーの方々はリンクファームの意味を取り違えているようなので、あえてこう書きました)を用いている場合はほぼ100%アウトです。また、無料登録型リンクばかりからリンクを受けているWebページ、サイト内で過剰にリンクを張り巡らせているサイトも AlltheWeb ははじいているようです。
リンクファームや過剰なアンカーテキスト対策といった、一般的に考えられる「スパム行為」をしていなくても、リンク関連で何らかの自然発生的には生まれ得ない小細工を施しているWebサイトは AlltheWeb には登録されない傾向もあります。今現在、何度 AlltheWeb に登録申請しても一考に掲載されない場合はリンク関連を疑ってみて下さい。
AlltheWeb のコンテンツガイドラインには
Excessively cross-linking between pages or sites to artificially inflate link popularity.
とありますが、この "Excessively cross-linking" の意味合いは、Google や Inktomi のそれとは少し違いますのでご注意下さい。
[関連]
AlltheWeb SEO 対策 - (I) AlltheWeb って何?
AlltheWeb SEO 対策 - (II) AlltheWeb の基本機能
AlltheWeb SEO 対策 - (III) トピック分類(クラスター)について
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AlltheWeb SEO 対策 - (V) URL登録 - Submission Code とは何?
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[参考]