Google や Overture など PPCプロバイダーは、商標登録されているキーワードを販売すべきか?Google の知的財産権訴訟 について BusinessWeek Online が記事を掲載しています。
今までに American Blind & Wallpaper Factory や フランスの Louis Vuitton が既に Google に対してそれぞれの企業が持つ商標を持つキーワードの販売差し止めを求めて裁判を起こしています。また、 DELL、eBay、Hewlett-Packard 社らは、Google に対して商標登録済みのキーワードは販売しないように要請し、Google もこれを受け入れています。
この問題について、Search Engine Watch の Danny Sullivan 氏は
"If search engines cannot sell ads linked to words...then their revenue basis as well as their utility to the Web becomes threatened," writes Danny Sullivan, editor of Web site Search Engine Watch, in an e-mail. Sullivan testified as an expert witness in the Playboy-Netscape case. Searching for Trouble? [BusinessWeek Online]
とコメントしています。
きっと、企業側の知的財産権に対する意識が高まれば、商標権あるキーワードの販売はできなくなっていくかもしれません。先日夜中に起きていて、その時たまたま大学入試センター試験の速報をTVでやっていたのですが、ふと「河合塾」「代々木ゼミナール」「駿台予備校」と検索したところ(※いずれも商標登録済みの言葉)、いずれも全然関係ない塾の広告が表示されていました(現時点では表示されず)。企業側からすると、これはきっとイヤなはずです。私は違和感を感じました。
Louis Vuitton などが起こしている訴訟の行方次第では商標権を持つ企業が Google や Overture に対してクレームする件数が多くなるでしょうし、そうなると利益の源泉となっているキーワードターゲティング広告市場も大混乱になりかねません。
Searching for Trouble? [BusinessWeek Online]
[参考]
商標情報が検索できます。特許庁のサイト。