Google が orkut というサービスを立ち上げた。orkut は Friendster のようなソーシャルネットワーキングサイトだ。
「ソーシャルネットワーキングサイト」が何かわからない方も多いと思いますので先に説明しますと、
orkut is an online trusted community web site designed for friends. The main goal of our service is to make the social life of yourself and your friends more active and stimulating. The community site allows friends to virtually come together, find common interests, share relevant information, and organize social events.
「orkut の目的はユーザーとその友人の社会生活をよりアクティブに刺激あるものにすることで、orkut コミュニティー上で友人同士が仮想的に出会い、共通の趣味を見つけ、互いに興味ある情報を共有できます」とあるが、要は職場の同僚や知人・友人同士でオンライン上での出会いの場を提供するサイトということだ。
「出会いサイト」といっても、男女の出会いに特化されているわけではなく、例えばビジネスや趣味など社交的な関係を構築するためにも利用されることがあります。従って、いわゆる「出会い系」とは少し主旨が異なるのがソーシャルネットワーキングサイトです。
ソーシャルネットワーキングについて理解したところで Google が立ち上げた Orkut に話を戻します。
orkut は Google のソフトウェアエンジニア、Orkut Buyukkokten(オークト・ブユコッテン)氏の個人プロジェクトによって開発されました。Google では従業員に対して1週間のうち1日は個人のプロジェクトに時間を当てるように指示しています。Orkut Buyukkokten 氏はソーシャルネットワーキングビジネスに興味を持ち、その時間の中で同僚数名と共にこの orkut の開発に至ったわけです。orkut氏はスタンフォード大学の出身で、Google 入社前には他にも Clubnexus と InCircle という2つのソーシャルネットワーキングサイトを 2002年に作っているそうです。
Google は昨年、ソーシャルネットワーキングサイトを運営している Friendster の買収を試みましたが拒否されました。先日は Eurekster がソーシャルネットワーキングと検索を組み合わせてパーソナライズドサーチをリリースしていますが、このタイミングでの orkut リリースは Google がソーシャルネットワーキング市場にも参入するのか、と考えてしまいそうですが・・・。
"We have absolutely no idea. We're going to watch this and see how people react to it," said Google spokesperson David Krane. [Search Engine Watch]
Google スポークスマンのDavid Krane氏は Google としてソーシャルネットワーキングサービスに参入する予定はないとのこと。とはいっても Google はこの種の新サービスを開始する時はいつもコメントを拒否していますので、本当のところ Orkut で何を狙っているかははっきりとしません。
なお、orkut は現時点では一般公開されておらず、orkut コミュニティーにいる人の大半が Google 従業員(Googlers)だそうだ。orkut に参加するためには招待状が必要とのこと。また、今 orkut に登録すると例えば David Krane氏がどこで何と住んでいるかや、やLarry Page 氏の好きなファッションなどのプロフィールを知ることができるそうです。
[Source]
Google Releases Orkut Social Networking Service [Search Engine Watch]
Google unveils rival to Friendster [Mercury News]
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