問題視されているウェブログへのコメントスパムですが、ここ数週間の間に Google はコメントスパムを無効にする技術を導入したとGoogle関係者が明らかにしています。
ウェブログへのコメントスパムとは、ブログのエントリーに全く関係のない、ホームページの紹介文とリンクを残していく行為。ひどい時には何十件、何百件ものコメントスパムが残されて、削除する方は大変です。
この意図はSEO におけるリンクポピュラリティー対策にあるのですが、ウェブログ管理者にとっても検索エンジンにとっても明白な「スパム行為」です。
Googleもこのコメントスパムを問題視して、無効化する技術の実装に至ったわけです。まだ完全に機能しているわけではない(一部実装。調整を行っているのでしょう)そうですが、今回の変更によって次のような処理が行われるようになると説明しています。1つはブログコメントからのリンクを評価しないようにしてリンクポピュラリティーの恩恵が受けられないようにすること。別のアプローチとして、ブラックリストに掲載されるかスパムレポートから報告を受けることで、Google 側で調査・検証し問題があれば手動で修正を行うとのことです。
Google のコメントスパム対策 (2004.03.03時点)
- アルゴリズムにより自動的にコメントスパムを検知・無効化
- スパム報告またはブラックリストに掲載された場合に手動で検証・修正
コメントスパムに限らず、PageRank やリンクポピュラリティー対策を目的としたこの種の検索エンジンをだます行為について Google は真剣に取り組んでおり、自動的に検出・削除できるように日々アルゴリズムの改良に努めているということですが、ユーザー側もこのような姑息な手で上位に表示させようという行為を慎むべきです。
さて、これでウェブログのコメントスパムは減少するのでしょうか。みんな(スパマーが)あきらめて、消滅してくれるといいんですけどね。
参考 - Googleガイドライン (リンク関連)
Avoid tricks intended to improve search engine rankings. A good rule of thumb is whether you'd feel comfortable explaining what you've done to a website that competes with you. Another useful test is to ask, "Does this help my users? Would I do this if search engines didn't exist?"
2005.01.17 追記
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