SEO においてディレクトリー型検索エンジンへの登録も重要です。Yahoo!やLookSmart、DMOZといったディレクトリー型検索エンジンへ掲載することでリンクポピュラリティーやサイトテーマの強化につながるからです。しかし単に掲載さえされれば良いわけではなく「最適化」は必要です。
ディレクトリー型検索エンジンへの最適化
一般にSEOというと、Google や Inktomi といったロボット型検索エンジンの検索エンジン上位表示対策と受け取られます。Yahoo!JAPAN や DMOZ、LookSmart といったWebサイトをカテゴリ分類するディレクトリー型検索エンジンはアルファベット順や50音順で掲載をするためSEOとは別物と考えられています。
しかし、ディレクトリー型検索エンジンにも「検索エンジン最適化」という概念は存在します。なぜならディレクトリー型検索エンジンの掲載状況次第でロボット型検索エンジンのランキングにリンクレピュテーションやリンクポピュラリティー、サイトテーマといった要素で影響を及ぼすからです。従って、ディレクトリー型検索エンジンへの最適化 - 適切なカテゴリーに適切な見出しと紹介文で掲載を行う - 事は SEO の観点からも重要な事です。
ディレクトリー型検索エンジンに登録する意味
なぜディレクトリー型検索エンジンがロボット型検索エンジンのランキングに影響を及ぼすのかを見ていきましょう。
まず第1に「Web マスターのための Google 情報」( http://www.google.com/intl/ja/webmasters/guidelines.html )に記述されている通り、Yahoo!JAPAN や DMOZ といったディレクトリー型検索エンジンに登録することで Google のクローラーが訪れる事です。Google のクローラーはWebの世界に放たれる際に、まず Yahoo! や DMOZ、LookSmart といった有数のディレクトリー型検索エンジンから巡回をさせます。 ディレクトリー型検索エンジンはエディターという審査スタッフによって選ばれた良質なWebサイトが登録されているデータベースであり、これらのディレクトリーからWebページ情報を収集させて行くことで効率よく内容の豊富なウェブページ情報を収集できるからです。
また、ディレクトリー型検索エンジンはトピック毎に豊富で良質なWebサイトを掲載していることからハブサイトとして認識されます。ハブサイトからのリンクは他のWebサイトからのリンクよりも重視されるため、リンク対策に大きな貢献をします。
従って、ディレクトリー検索エンジンからのダイレクトなトラフィックを望む望まないにかかわらずSEOにおいてディレクトリー型検索エンジンへの掲載は大切です。
ディレクトリー型検索エンジン - 掲載する際の注意点
ただし、単にディレクトリー型検索エンジンに登録すればよいわけではありません。Google はリンクレピュテーションもランキングに加味する為、ハイパーリンクとなる見出し部分と一緒に掲載してもらう紹介文にも注意を払う必要があります。
リンクレピュテーションとはリンク元ページのアンカーテキスト部分を評価するアルゴリズム要素です。化粧品販売を行っている通販サイトがディレクトリー型検索エンジンに掲載をするのであれば、見出し部分に「化粧品」といったサイトに非常に関連性のあるキーワードが含まれるような工夫をしなければなりません。同時に紹介文にも重要なキーワードが含まれるようにしてディレクトリー型検索エンジンでもヒット率を高めると共に、ハイパーリンク前後のキーワードを考慮する検索エンジン対策も行わなければなりません。
( 2003/02/04 執筆 / 2003/09/28 改訂 / 渡辺隆広 )