Yahoo! SEARCH ( http://search.yahoo.co.jp/ ) において「胡散臭い」と検索すると1位に表示されていた国民新党・亀井静香氏のウェブサイトが、9月12日早朝に検索結果から削除されました。この問題を報じた日刊スポーツの記事においてヤフーは「この検索結果はしかるべく対応を取ります」(参照記事)と削除する方針を明らかにしており、今回の結果になったようです。Yahoo!JAPAN ( www.yahoo.co.jp ) より検索すると、亀井氏のサイトと2位のキリンビールは消えています。
Yahoo! SEARCH (beta)の「胡散臭い」検索結果
2005/09/12/11:30時点
Yahoo!検索の「胡散臭い」検索結果
2005/09/12/11:30時点
しかし、Yahoo! SEARCH (beta) で2位に表示されている『KIRIN | 極生・生黒[発泡酒]』( www.kirin.co.jp/brands/GOKUNAMA ) や3位のベンチャーセーフネット( www.venturesafenet.com )はそのまま「胡散臭い」の検索結果として現在も1位、2位に掲載されています。いずれも亀井氏のサイトと同様、「胡散臭い」のアンカーテキストを含んだリンクが張られた結果であるという共通の原因であるにもかかわらず、亀井氏のサイトは表示されないようにして他2サイトはそのまま(Yahoo! SEARCH)、ベンチャーセーフネットはそのまま(Yahoo!検索)にするというのは一体どういう基準で判断をした結果なのでしょうか。Yahoo!検索のように同じ企業なのにキリンは削除して一方は残すのは非常に基準が不明確です。
また、『Yahoo! JAPANでは個別のサイトや検索結果に表示される内容について削除のご依頼をいただきましても、そのご依頼の正当性や、削除権限の有無を確かめることができないため、ご依頼を受け付けておりません。』とヘルプには記載していますが、矛盾していませんか。それともキリンビールやベンチャーセーフネットからクレームがきたところで削除に応じるつもりなのでしょうか。
Yahoo! JAPANの[ウェブ検索]で利用しているインデックスクローラー(検索エンジン用ロボット)はYahoo! Inc.が管理、運営しています。なお、Yahoo! JAPANでは個別のサイトや検索結果に表示される内容について削除のご依頼をいただきましても、そのご依頼の正当性や、削除権限の有無を確かめることができないため、ご依頼を受け付けておりません。 [Yahoo! SEARCH - 特定のページ、キャッシュを検索結果から削除したい]
ヤフーでは「検索結果の上位にランクされる方法については企業秘密です。ただ、この検索結果はしかるべく対応を取ります」と答え、削除する方針を明かした。ヤフーによると、検索エンジンは、その用語を含むHPをユーザーが求める有用度をかんがみて結果を表示する。その用語を含むページからリンクをはられていてもカウントするという。今回の場合も、第3者が「胡散臭い」を含む複数のHPから亀井氏の公式HPに無許可でリンクをはったものとみられる。 ["「胡散臭い」と検索すると…亀井氏トップ" nikkansports.com]
なお、Yahoo!サーチの検索技術Yahoo! Search Technology (YST)を採用する asahi.comやNIKKEI.NET、共通インデックスを用いるInktomiを採用するfresheyeでは亀井静香氏のサイトが1位に表示されます(2005/09/12 11:50時点)
※ 現在Yahoo!が正式に運用している検索サービスを「Yahoo!検索」、ベータ版として公開している検索サービスを「Yahoo! SEARCH」と表記しています
追記:2005年9月12日 15:34
「胡散臭い」で検索しても、Yahoo!検索/Yahoo! SEARCH ともに、「亀井氏のサイト」「キリン」「ベンチャーセーフネット」いずれも表示されなくなりました。結局3つとも削除という対応でした。こういう削除方針の方が理解できますね。
cf.