アマゾンジャパンが本の文章を対象にキーワード検索が可能な、書籍全文検索サービス「なか見!検索」の提供を開始した。
「なか見!検索」に伴い、アマゾンの検索結果も従来の書籍一覧のほかに、「なか見!検索」の検索タブが追加された。このタブをクリックすると、該当キーワードを本文中に含む書籍が表示される。各々の書籍には、該当キーワードが出現する前後の文章が引用表示されており、用意されたリンクをクリックするとキーワードが含まれたページ一覧が表示される。ページ番号をクリックするとスキャンされた書籍とともにキーワードがハイライト表示される。
オフラインにおいて私たちが書籍を購入する時、単に書籍タイトルや表紙だけで判断するのではなく、目次を見たり本の一部を読んで自分が欲しい書籍かを確認した上で購入の判断をするものだ。アマゾンが書籍全文検索サービスとスキャンした書籍を画面上に表示することにより、検索ワードがどのような文脈において書籍で使用されているかを確認することが可能で、オフライン同様にオンラインでも書籍の内容を確認した上で購入することが実現した。
なお、「なか見!検索」は現在のところ出版社の許可を得た書籍だけが検索対象となっている。アマゾンでは随時出版社と交渉しているとし、今後検索対象となる書籍が拡大することが予想される。
書籍全文検索を巡っては、米Amazon.comが2003年10月23日に既に書籍全文検索"Search Inside the Book"をリリースしているほか、Googleも「Google Print」を提供している。
アマゾン 「なか見!検索」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/15749671/
cf.
Amazon.com、書籍全文検索サービス"Search Inside the Book" を導入 :: SEM R
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