Multilingual Searchによると、仏独政府が推進する検索エンジン開発の国家プロジェクト「Quaero(クエロ)」の進捗が大幅に遅れているという。Agence pour l’innovation industrielle(AII)のプレスカンファレンスで、スケジュールが遅れていること以外に何の新たな情報が提供されなかった。
Quaeroはテキスト検索ではなく、動画や音声などマルチメディアコンテンツを対象とした検索エンジンの開発を目指しており、仏トムソン、フランステレコムはじめ仏独の企業や国立研究機関が中心となって推進される国家プロジェクト。Quaeroは「I Search(私は探し求める)」を意味するラテン語。
フランスもドイツも、米国同様、検索サービスではグーグルが圧倒的シェアを持つ。しかしパバン氏は「マルチメディア検索の分野では、まだ米国企業に勝てると確信している」と自信を見せる。「現在の検索エンジンはテキストに関しては非常に高度化されているが、マルチメディアコンテンツへの対応はまだまだだ」(パバン氏)と、独自検索エンジン開発のプロジェクトに至った背景を語る。
France announces that ‘Quaero’ is behind schedule - due to launch in 2011 [Multilingual Search]