米Googleは2007年2月2日、Googleアカウント新規サインアップユーザーに対して、パーソナライズドホームページとパーソナライズド検索の機能を標準で有効にすると明らかにした。
従来、パーソナライズドサービスはプライバシー保護等の理由により、利用する際にはユーザが任意に機能を有効にする必要があった。今後はデフォルトが有効となる。
パーソナライズドホームページはGoogleの検索ページ上にブログやWebサイトの最新記事やガジェットなどを配置して最適なコンテンツを並べたホームページ(スタートページ)を作成できるサービス。パーソナライズド検索は過去の検索履歴からユーザの趣味嗜好を分析して最適な検索結果を表示するサービス。
検索エンジンマーケッターにとってインパクトを与えうるのが後者のパーソナライズド検索。同サービスは同じキーワードで検索を実行してもユーザにより異なる検索結果が表示されることを意味する。つまり、あるユーザに対して1位に表示されるサイトが別のユーザには4位に表示される場合もあり、SEOのパラダイムが大きく変わる。検索キーワードで何位に表示されているかの重要性は相対的に低下する※一方、特定のキーワードマーケットにおいて何%のユーザを獲得できているのかといた測定方法が求められよう。
※ 全てのユーザがパーソナライズを利用するわけではなく、また、個人に最適化するための基本となるSERPは依然として必要なため、順位がまったく無意味になるというわけではない。
Personally speaking [Official Google Blog]
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