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グーグル、有料リンク問題に新たな対策 - リンク販売側へのペナルティ開始

米Search Engine LandのDanny Sullivanによると、米Googleが有料リンク(テキストリンク広告)販売サイトに対してPageRankスコアを下げるというペナルティによる対策を開始した(グーグル、SEO"有料リンク"対策に新ポリシー - 販売サイト側へのペナルティ発動へに詳細を掲載)。

有料リンクとは、SEOの外部リンク対策として、他のウェブサイトからリンクを購入する行為。被リンクの数や質がランキングに大きな影響を及ぼすことから、簡単にリンクを獲得する行為として近年流行しているが、不正なランキング操作として検索会社側は問題視している。

今回、リンクを販売したことでPageRankが低下したとされるのはThe Standord Daily。このサイトはスタンフォード大学の学生新聞サイトだがSEOマーケッター向けにリンクを販売し続けていた。しかし、Sullivanによると同サイトのPageRankは9から7に落ちたという。

この状況について、Googleは公式にリンク販売サイトのPageRankを下げたと認めた。

また、Googleもリンク販売サイトの中にはインデックスから外されたり、そのサイトがランキング上位に表示しないようにペナルティを与えることもあると述べている。

Official: Selling Paid Links Can Hurt Your PageRank Or Rankings On Google

http://searchengineland.com/071007-173841.php

cf.

「有料リンクだけをPageRank無効にすることも可能」 - Google Matt Cutts氏 :: SEM R

Google、「テキストリンク広告」の通報システムを準備 :: SEM R

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有料リンク販売側にペナルティを与えることで、販売側のインセンティブを低下させる。自分のウェブサイトのランキングを低下させてまでリンクを販売したいとは思わないだろう、ということですね。

この問題についての解説は、CNET Japan Blogのほうに掲載:グーグル、SEO"有料リンク"対策に新ポリシー - 販売サイト側へのペナルティ発動へ[サーチエンジン情報館]

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