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SEO:Google、ペナルティの仕組みと解除方法について解説

米Googleが不正にランキングを操作しようとスパム行為を行っているサイトにペナルティ(制裁)を与える際、それは手動対策(manual action)によるペナルティとアルゴリズム(自動)によるものという2種類に分類されることはSEOのエキスパートの間では広く知られていることだ。今回、同社ウェブスパムチームのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、GoogleWebmasterHelpに公開された動画にて改めて説明しているので紹介しよう。

アルゴリズムによるペナルティとは、キーワード詰め込みやコンテンツスパム、(不正な)JavaScriptリダイレクトなどを自動的に検出して自動的に実施されるペナルティを指す。一方の手動対策によるペナルティとは、スパムレポートなどで寄せられた報告に基づいて個別にサイトにペナルティを与えるもの。

前者の場合、サイトの問題個所を修正した後に、クローラ(googlebot)が再クロールして問題がないと判断された場合は自動的にペナルティが解除される。一方のマニュアルによるペナルティは、一定期間が経過した後に自動的に解除されるとのことだ。解除されるまでの期間は、スパムの程度(ガイドラインの違反の内容)による。

なお、Googleに再登録のリクエスト(reinclusion request)を送信することで解除してもらうことももちろん可能だ。ただし、アルゴリズムによるペナルティの場合は再申請は意味がないので注意。

When are penalties lifted?

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おまけ。

(1) ドメインの履歴:新たに取得したドメインで開設したサイトが、検索エンジンに全く登録されない、あるいは適切な、真っ当なSEOを実施しているにも関わらず順位が全く改善されないというケースがある。これは、ドメインの前所有者が同名称のドメインでスパム行為を行ってたか、あるいは閲覧者にウイルスやマルウェアに感染させるなどセキュリティを脅かす用途で利用されていた等、過去の利用履歴に何らかの問題を抱えているケースもある。こうした場合は、Googleに再登録のリクエストを送信すると共に、ドメイン(サイト)の所有者が変更になったことを伝える必要がある。

(2) 有料リンク販売の履歴:有料リンクを販売しているサイトは、PageRankを下げられる場合がある。これはアルゴリズムではなくマニュアルによるペナルティの一種のため、単に問題の有料リンクを排除しただけでなく、Googleに再申請リクエストを提出して、問題のリンクを削除したことを伝える必要がある。

(3) 直近1年間のGoogleを見ていると、スパム及び疑わしき行為が発見された場合、ウェブマスターツールのメッセージ機能を利用してサイト管理者に対して警告をしてくれるケースが多い。自分で全くスパム行為を行っている認識がない、あるいはSEO自体をそれほど意識していなくても、何らかのうっかりミスにより"結果的にスパムとなってしまっている"ケースがありうるので、SEOに取り組んでいる、いないにかかわらず、検索からのトラフィックがゼロになると困るという人たちは、定期的にウェブマスターツールを確認することを勧める(※明確な意思でブラックハットSEOをしていると判断される場合は通知なし。もっとも、恣意的なスパムであっても有料リンクのケースのように連絡がくる場合がないことはない)。

(4) 直近1年間のGoogle (Japan)は、ガイドライン違反に対する指摘がシビアになっている傾向が見られる。従来は、通常のウェブ制作において発生しうる程度のガイドライン逸脱程度なら問題視されなかったものが、最近はきちんと指摘が入るようになっている。たとえば画像における altの扱いやCSS、JavaScriptなど。

(5) (私が所属する会社も含めて) SEO会社の人間が指摘する「これは検索エンジンスパムですね」という説明は鵜呑みにしないこと。十分に納得できる説明を求めるようにした方が良い※。残念ながら、(現実にはスパムでもなんでもないのに)スパムである、解除するためにはサイトをゼロから作り直さないといけないと話をもっていってサイト制作案件を高い金額で受注している会社がある。よくわからん説明をされた時は別のSEO会社に第三者的意見を求めるなど対策すること。参考:Googleからペナルティを受けたか自己判断する方法

※ 実際のところ、スパムかどうか判断がつかないことは多々ある。スパムかどうかわからないことを、わからないと伝えることは大事。ただし、発注側として、SEO会社からの「わからない」という説明には到底納得できるわけはないことも理解できる。だがしかし、やっぱりわからないものがある。

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