米Googleエンジニア・Matt Cutts氏は2007年12月10日、検索結果画面(SERP)におけるサブドメインの取り扱いに関する仕様の変更を明らかにした。これは、先日ラスベガスで開催されたPubConで発表されていた。
Googleは検索結果に表示するページは、1ドメインあたり最大2件としているが、ホスト名が異なる場合は同一ドメインでも2つ以上表示していた。例えば、Googleで「Yahoo!」や「IBM」と検索すると、yahoo.co.jp あるいは ibm.com ドメインでホスト名が異なる複数ページが検索結果に表示される。同ドメインあたりの表示件数を抑えることにより、ユーザに検索クエリに関連する複数の情報ソースを提示する(多様性)を確保していた。しかしMatt Cutts氏によると、一部のロングテールワード検索時に同ドメインから多数のリンクが表示されることに対する不満の声があったという。
そこでGoogleは、サブドメインが異なっても同一ドメインの場合は、2件目以上は表示されにくくなるようにアルゴリズムの変更を行った。この変更は数週間前に実施済みだという。
この影響は広い範囲に及ぶものではなく、また検索クエリに適合するものであればこれまで通り同一ドメインから複数のリンクを表示する。例えば前述した「ibm」や「yahoo」で検索した時には従来通りだ。
Subdomains and subdirectories [Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO]
http://www.mattcutts.com/blog/subdomains-and-subdirectories/