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「Yahoo!上位表示の55%はクロスリスティングのディレクトリに登録済み」 - クロスリスティング、ジーネットワークス共同調査 (2008/04/25)

Yahoo! & Google 検索エンジンで10位以内に表示されているサイトのうちYahoo!は55.6%、Googleは43.4%がクロスリスティングのディレクトリサイト(モンキーポッド)に登録済み - 株式会社クロスリスティングと株式会社ジーネットワークスは2008年4月25日、ディレクトリ登録の有効性についての調査結果を発表した。

各検索エンジンで10位以内に表示されているサイトと41位~50位、91位~100位に表示されているサイトを比較すると、ヤフーでは10位以内の登録状況は「55.6%」、41位~50位「21.5%」、91~100位「12.3%」、グーグルでは10位以内の登録状況は「43.4%」、41~50位は「21.6%」、91~100位「15.2%」と検索結果上位のサイトほどディレクトリ登録しているサイトが多かった。

本調査は、2007年1月1日~11月30日の期間にジーネットワークスが運営しているSEOツール「DoctorSEO」の利用者が入力したキーワード上位300キーワードの内、固有名詞(会社名、サービス名称)、複合語、地域に特化したキーワードとクロスリスティングに登録する際に厳密な審査を要する分野のキーワードを削除した136キーワードで検索をした際のヤフー、グーグル、MSNでの検索結果上位100以内に表示されているサイト(2008年4月中の検索結果)のクロスリスティングのディレクトリへの登録率を調べた。

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ある程度の規模があり、審査制度を設けたディレクトリ型検索サイトへの登録は、「その1本のリンクがどれだけSEOに効果があるか?」という考え方ではなくて、「有効なリンクを1つ1つ増やす、ベストプラクティスの積み重ね」という観点から、登録の可否を判断するのが望ましい。1本1本の定性・定量的観点からジャッジしたいという理由も十分に理解できるけれども、複雑なリンク分析を通じてサイト(ページ)を評価する検索エンジンの仕組みにおいて、1本1本を単体で考慮しても適切な判断はできないから。そういう意味で、この調査結果の内容にかかわらず、基本的に国内のSEOを考えるなら登録しておくことをすすめます。有料なので個人だと躊躇するでしょうけど。

あとこの調査結果、クロスリスティング(モンキーポッド)に登録したからSEOの効果があるというか、「そもそも上位に表示されているサイトはSEOを意識していて、当然ディレクトリにも登録していた」、というだけなんじゃないでしょうか。つまり、モンキーポッドに登録したことで劇的に検索上位に上がったわけじゃないでしょ?

株式会社ジーネットワークス

http://www.gnetworks.co.jp/

株式会社クロスリスティング

http://www.xlisting.co.jp/

ディレクトリ登録審査サービス クロスレコメンド

http://www.xlisting.co.jp/registration/

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