米Quinturaは2008年10月21日、検索結果をビジュアルに表示するサイト内検索Quintura Site Searchを公開した。
Quinturaは検索結果の左側に検索ワードと関連する語句をクラウド状に表示し、クリックすることで右側の検索結果リストが変化するようになっている。また、検索結果を他のユーザとシェアする機能も備えている。米国のMaximやロシアのNewsweek、Cosmopolitanなどが各々のサイト内検索として導入し、また1000以上のパブリッシャーが利用登録を行ったという。現在、Quinturaは月間1,000万ビジターを獲得している。
Quinturaはすでに米国でマップやイメージを利用した検索エンジンのユーザインターフェースに関する特許を取得しており、ニューラル・ネットワーク技術を使用して文脈的な正確さや検索結果のレリバンシー(関連性)を改善するのに役立つものだという。
Quintura launches site search solution in U.S. market [Quintura]
http://company.quintura.com/company/news/2574/
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KartOOやGroxis、ujikoが当時、ビジュアルな検索を全面に押し出してリリース直後だけ注目されたけどすぐに音沙汰なしになったりしたように、過去の検索の歴史を振り返った時、ビジュアル検索を全面に押し出した企業で成功したところってないですよね。日本だとマーズフラッグのサムネイル表示でしょうか(これはサイト内検索で効いてるからいいけど)。
多くの検索エンジンのインターフェース(UI)は10本の青いリンクを並べるだけの検索結果で、そこにこうしたビジュアル的なものを持ち込むと最初は興味をもたれるのですが、結局使い続けていると、(GoogleやYahoo!で慣れ親しんだ)シンプルながら必要な情報が表示される”普通の”検索結果が使いやすいのではないかと思います。Googleユニバーサル検索やYahoo! SearchMonkeyはユーザのインテンションにあわせて(リンク以外の)コンテンツを表示するからいいのであって、単純な関連検索ワードやリスト表示はシンプルにテキストなのが結局のところ扱いやすいUIなのではないでしょうか。