米Googleは2008年10月、AdWordsの新機能として、同じ広告費用でより多くのクリックが獲得できるように自動的に広告掲載位置を調整する「Smart Positioning」(スマートポジショニング)の提供を開始した。一部の広告主向けの限定ベータテスト。
AdWords Smart Positioning機能は、掲載順位が1つ上がった場合の効果を測定するための指標「増分CPC」を用いて、もっとも、費用対効果が高い掲載位置を決定する入札機能。
増分CPCは、特定掲載順位と1つ下の掲載順位の間の費用とクリック率(CTR)の差異(それぞれ、増分費用、増分CTR)から、掲載順位ごとに計算する。そのうえで、広告主が設定した上限CPCが、目標とする掲載順位の実際のCPCと増分CPCのいずれよりも低い場合、その順位に広告が掲載される。
したがって、たとえば掲載順位2位の広告主が設定した上限CPCが、同1位の広告主の上限CPCより高かったとしても、1位の広告主の増分CPCが2位広告主の上限CPCよりも高ければ(2位の広告主にとっては)費用対効果が悪いと判断されるため、2位に掲載され続けることになる。
増分 CPC の概要と計算方法
https://adwords.google.com/support/bin/answer.py?answer=99564
Smart Positioning の概要と仕組み
https://adwords.google.com/support/bin/answer.py?answer=99565&hl=ja