米Yahoo!は2009年2月11日、Yahoo! Searchの検索インフラストラクチャを利用して独自の検索サービスを構築することを支援するプラットフォーム「Yahoo! Search BOSS(Build your Own Search Service)」の有料化を発表した。
Yahoo! Search BOSSは2008年7月にリリースされた、検索サービス構築のためのオープンプラットフォーム。BOSS APIを通じてYahoo! のインデックスやランキングアルゴリズムを自由に活用し、独自の検索サービスを開発することができる。従来、BOSSは無料で提供されてきたが、検索結果にYahoo!の検索連動型広告の表示を義務づけるなどによって収益化を図ってきた。
Yahoo! Search BOSS担当Ashim Chhabra氏は、今回のBOSS有料化について2つの理由を挙げた。第1に、同社はこれまでBOSSの機能と性能を高めるための数多くの技術の開発に取り組んできており、BOSSへの課金がこの開発の継続の支えになること、第2に、今回提案する料金体系の導入により、真剣な開発者の能力を最適化することによりエコシステムを改善できると信じているとした。
BOSSの有料課金は2009年第2四半期から開始する予定。今後もAPIコールのタイプによっては1日あたり10,000回までは無料で、それを超えると有料になる。1度のAPIコールで取得できる検索結果も従来の50から1000件に増やした。さらに、有料化にあわせてSLA(service level agreement)も提供される。
Yahoo!はあわせてSearch MonkeyへのBOSS APIを通じたアクセス機能の追加も発表している。
Yahoo! Search BOSS Usage Fees
http://developer.yahoo.com/search/boss/fees.html
BOSS Update: Open Monetization, Pricing, Structured Data, and More [Yahoo! Search Blog]
http://ysearchblog.com/2009/02/11/boss-update-open-monetization-pricing-structured-data-and-more/