米Yahoo!は2009年4月9日、オープン検索プラットフォーム「Yahoo! Search BOSS」の新機能として、Deliciousデータの取込やニュースのソート機能、多言語対応の追加を発表した。
Yahoo! Search BOSSは、事実上3社(Google、Microsoft、Yahoo!)により独占されている検索産業にイノベーションをもたらすことを目的としたオープンなプラットフォーム。BOSS = Build Your Own Search Service = 自分自身の検索サービスを作ろう という頭文字の通り、開発者はYahoo!の検索技術やインフラストラクチャーを自由に活用して、独自の検索サービスを開発することができる。Search BOSSはAPIを通じて提供されるが、一般的なAPIで設けられている制限がほとんどなく、1日のクエリ件数も無制限で、検索結果の表示順位や表示方法も自由にカスタマイズできる。すでにセマンティック検索のhakiaやソーシャル検索のOneRiot、Daylife、Cluuzなど多くの新興企業に採用されている。リリース後、BOSSの有料化や構造化データにより検索結果のコンテンツをリッチ化するSearchMonkeyへのデータアクセスなどの新機能を追加してきた。
Vik Singh, architect of BOSS, talks about why Yahoo! launched an open search platform and how to get started using it.
今回、新たに傘下のソーシャルブックマークサイト・Delicious(デリシャス)のデータ取込に対応。Deliciousデータを取り込むことで、任意のリンクがDelicousにブックマークされた回数、よく利用されるタグデータを取得できるようになる。
また、対応言語にチェコ語、ハンガリー語、繁体字中国語を追加すると共に、特定言語の検索結果を取得できるようにした。
BOSS Update: Delicious, Advanced Language, and News Capabilities [Yahoo! Search Blog]
http://ysearchblog.com/2009/04/09/boss-update-delicious-advanced-language-and-news-capabilities/