株式会社電通は2008年6月10日、消費者のメディアや情報との関わり方の最新傾向を具体的に捉えることを目的とした「クロスメディア行動調査」を実施、その結果を発表した。
デジタル化やIDの進展により世の中の情報量が爆発的に増えた中、自分にとって関係ない興味のないものはフィルタリングすることで情報の壁をつくる消費者が増加している。企業が効果的なキャンペーンを行うためには、様々なコンタクトポイントを有効に活用して、「キャンペーンのシナリオづくり」が重要。今回の調査は、消費者のメディア接触行動や生活動線を具体的に把握することを目的に実施した。調査は関東エリア(東京23区と、東京・神奈川・埼玉・茨城・栃木・群馬の人口15万人以上の市)の12才から64才の男女個人2090サンプルを対象にインターネット調査で行った。調査実施期間は2008年2月22日から29日。
調査結果によると、「テレビで見た内容をその場でインターネットで調べた」経験がある生活者は38.3%、「気になったテレビCMを企業・商品の公式サイトでもう1度見たことがある」経験ある生活者が31.7%だった。性別・年齢別で見ると、テレビで視聴した内容を検索したことがある層は幅広い年代で行われていることがわかった。
また、「気になったテレビCMを企業・商品公式サイトでもう1度見たことがある」は女性は20代をピークに全年齢でまんべんなく行われている。男性は10代が17.7%と他と最も低いが、40代の36.8%をピークに20~50代の生活者が行っている。