米Specific Mediaは2008年12月3日、ディスプレイ広告キャンペーンと消費者の検索行動に関する調査結果を発表し、ディスプレイ広告が検索行動を促すことが明らかになった。
Specific Mediaが顧客企業をcomScoreのデータで分析したところ、ディスプレイ広告に接触した消費者の検索行動は155%上昇しており、特に旅行・観光の分野では247%の検索の上昇が確認されたという。検索行動を誘発するディスプレイ広告なしにはSEOやSEMは役に立たないということだ。
この結果についてSpecific Media COOのChris Vanderhook氏は「ディスプレイ広告は検索行動やサイト訪問、エンゲージメントに大きく影響する」と説明する。eMarketerのシニアアナリスト・David Hallerman氏は「ディスプレイ広告と検索広告は関係する。消費者に行動を促すのは検索広告ではなく、マーケティング全体のコンテクストである」と指摘する。
米MicrosoftがAtlas SolutionsのEngagement Mappingを使って実施した2008年9月の調査では、ディスプレイ広告に接触した消費者は22%購入する割合が高いことが明らかになっており、顧客獲得のためには検索だけでは不十分、との見解を出している。
Specific Media Launches First Annual Benchmark Study Proving Display Ads Drive Consumers to Search [Specific Media]