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米Yahoo! Search、フィルタ利用後もスポンサードサーチ広告表示へ

米Yahoo!は2009年10月8日、9月下旬にリリースした新しい検索サービス・UIについて、スポンサードサーチ広告掲載仕様の変更を発表した。

先月リリースされた新しいYahoo! Searchの特色の1つとして、ワンクリックで検索結果を絞り込むことができる検索フィルタ機能が挙げられる。たとえば「HP PC」と検索すると、検索結果左カラムに「HP」や「Yahoo! Shopping」「Staples」「Shopping Sites」といったフィルタが現れる。ここで「HP」をクリックすると *.hp.com ドメインでフィルタした検索結果セットが現れるようになっている。もし商品購入が目的であれば「Yahoo! Shopping」をクリックすることで同ショッピングサイト上の販売ページのみの検索結果セットにアクセスできる。このようにフィルタ機能は便利で役立つ検索結果に容易にアクセスすることを支援するための機能だ。なお、検索フィルタで表示されるサイトは当該検索結果のクオリティやユーザのレスポンスなど、複数のファクターによって決定されている。

今回発表されたスポンサードサーチ広告の表示に関する仕様変更は、この検索フィルタ機能を実行した場合の広告表示に関するもの。これまでは検索フィルタを利用して検索結果を絞り込みした場合、同広告は表示されなかった。今回、ユーザが選択した該当フィルタのサイトが、スポンサードサーチ広告出稿企業だった場合はフィルタ適用後も引き続き広告が表示されるように変更された。

たとえば、「HP PC」と検索した時に、Amazon.com の広告が表示されていたとする。このとき、ユーザが検索フィルタで"Amazon.com" を選択すると、検索結果はAmazon.com の広告と、amazon.com ドメイン内のページ(自然検索結果)だけが表示される。

フィルタ適用後も広告が掲載されることの意義についてYahoo!は、ユーザがフィルタを利用した後も広告主がクリックを得られる機会が得られることを指摘する。ユーザも、フィルタ適用によって興味・関心のある情報に絞り込まれた、関連性の高い検索結果を得られるため、そこに掲載される広告はユーザにとっても、そして広告主にとって価値があるものだと説明している。

Sponsored Ads in Filtered Search Results [Yahoo! Search Marketing Blog]

http://www.ysmblog.com/blog/2009/10/08/sponsored-ads-in-filtered-search-results/

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