Yahoo! JAPANが提供する検索サービスの自然検索結果が、Google に完全移行している模様だ。11月30日14時時点において、調査用に用意した環境(45ブラウザ/15クライアント)のすべてが、Googleの自然検索結果を表示していることを確認した。Twitter 上でも、確認対象のほぼ100%で切替を確認した旨が複数ツイートされており、11月中旬から徐々に拡大してきたGoogle移行は、このまま順調に進んでいけば数日内に完全移行と考えられる。現時点でヤフー社から公式な発表等は行われていない。
[UPDATE] Yahoo!検索ヘルプ や Yahoo!検索インフォセンターのコンテンツから、Yahoo! Search Technology (YST) に関する記述や言及が削除されていることを確認した。たとえば、従来は『YST独自のデータやアルゴリズムに基づくもので』(ランキングの説明)など、「YST」と具体的な検索エンジン名に言及していた箇所が、すべてアップデートされている。ただし、「Google」という表記は見つけられなかった。同様に、robots.txt やキャッシュの拒否など、クローラと関連する箇所も、一般的な説明に留めている。
[UPDATE 2] Excite、So-net、@nifty、ODNなど、Yahoo!検索を採用していたポータルサイトの検索結果も、自然検索がGoogleに切り替わった。Yahoo! JAPAN本体の検索サービスは、社内や取引先などからの情報を総合すると、ほぼ移行が完了していると考えられる。
[UPDATE 3] ヤフーの井上雅博社長は12月2日、自然検索のGoogleへの移行が1日に完了したことを明らかにした。また、広告配信技術について早ければ来年(2011年)夏くらいには導入したいと述べた。( 時事通信より)
[UPDATE 4] 12月1日Google移行完了後のYahoo!検索の自然検索は、9月~11月に確認されたテスト及び移行段階中(以下、移行期間中)の検索結果とはいくつかの相違点があることを確認した。
たとえば、いま話題のクエリで検索した時に、最新のウェブページを優先的に表示するQDF(ブースティング)は、移行期間中には確認できなかった。ところが、12月1日時点の(Google移行完了後の)Yahoo!検索ではGoogle同様に最新のページが自然検索に反映されている。当時Yahoo!トピックスに掲載されていたニュースの1つに関連するキーワード「愛子さま」で検索した時、数時間前の記事が優先的に自然検索上位に表示されることが、Google及びYahoo!検索の両者で目視確認できた。
移行完了にあわせて仕様が変更されることは驚くに値しないが、むしろ同じGoogle検索エンジンを採用しながらも BIGLOBEやgooとは異なる仕様の可能性がある点が興味深い。一例を挙げると、BIGLOBEの自然検索結果はQDFを反映しないため、旬の話題に関するクエリで検索しても、「いま」の検索インテントに合致した最新ページは表示されない。
[UPDATE 5] 公正取引委員会は2日、ヤフーとグーグルの提携について独占禁止法上の問題はないとの調査結果を公表した。