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米Ask.com、検索結果を変更 - オーガニック検索と広告の区切りを曖昧に

米Ask.com日本語版(jp.ask.com)が検索結果UIを変更し、検索広告(リスティング広告)とオーガニック検索の視覚的な区別を曖昧にした。

Ask.com日本版はAsk.jpが日本から撤退した数ヶ月後に米IAC Search & Media によって開設・運営されるようになった日本語検索。キーワード検索のみというシンプルな検索機能しか提供していない。

広告掲載数の増減の変更は何度か行われていたが、検索広告とオーガニック検索の背景色を異なるものにする(GoogleやYahoo! JAPAN と同様)ことで、広告とそうでないものの区別は明確に行っていた。しかし、2011年1月現在、両者ともに背景色が白と統一され、代わりに検索広告はタイトル横に小さな文字で「広告」と表記するようにした。両者を分ける境界線はない。ぱっと見た感じでは、(区別しようと思って見ない限り)あまり気がつかないようになっている。

Ask.com はかつて、独自の調査に基づいて検索結果に掲載するリスティング広告の数を減らすことで1検索あたりの収益(RPS)を改善しようとするなど、とりわけ検索広告にはセンシティブな対応をとってきた会社。今回は利用者がほとんどいないであろう日本語検索が対象ながら、なぜこうした変更を行ったのだろうか。

参考 検索エンジン各社の広告掲載方法

Google:背景色をピンク、左上に広告と明記。検索結果右欄は背景色白、最上部に広告と明記

Yahoo! JAPAN:検索広告とオーガニック検索の境目に罫線を入れる、欄右上に「スポンサードサーチ」表記。右欄はGoogleに同じ

Bing:背景色を薄青色、欄右上に「スポンサードサーチ」表記。右欄はGoogleに同じ。

goo:検索広告とオーガニック検索の境目に罫線を入れる。欄右上に「スポンサードサーチ」表記。以下同文

livedoor:(統合検索)左側に大きく「スポンサードリンク」と表記。

※ 上記すべて2011年1月4日時点

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