アドネットワークChitikaのリサーチ部門・Chitika Insightは2011年4月末、米Appleのタブレット端末・iPadを利用するユーザーの検索行動に関する調査結果を発表した。
Googleオーガニック検索結果の検索順位別クリック率を測定したところ、1位は約20%、2位は約13%、3位は10%程度であることがわかった。Chitika社は、PCユーザーを対象とした同様のクリック率調査を実施しているが、PCユーザーの1位が30%、2位が16%、3位が11%というデータと比較すると、iPadユーザーのトップ3に占めるクリック率が低いことが分かる。米Optify社のデータと比較しても同様だ。
こうした行動の違いが出る背景として、iPadユーザーの検索目的と、タッチスクリーンというiPadデバイス特性が挙げられる。
モバイル広告の米AdMobの調査によると、検索はタブレット端末の主な用途の2番目として挙げられ、78%のユーザーは情報取得のために検索を利用している。また、タブレットの利用場所として82%が自宅と答えており、約7割のユーザーが週末に利用している。さらに、タブレット端末は画面上に同時に複数のウインドウが表示されないために検索により集中する傾向が高いこと、タッチスクリーンで自由に画面のスクロールやページの行き来が行えること、といった事情も勘案すると、iPadユーザーはタッチスクリーンを使って検索結果全体を見ながら、関心を持ったページを行き来しているのではないかと考えられる。
タブレット端末の利用用途、検索は2番目
なお、本調査はApple iPad のみを対象としており、Android OS端末は含まれていない。
Is The iPad Changing The Way We Search?
http://insights.chitika.com/2011/is-the-ipad-changing-the-way-we-search/
cf.