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Google、発展途上国を対象としたGoogle Free Zone を提供開始 まずはフィリピンから

米Googleは2012年11月8日、発展途上国の利用者をターゲットとした新サービス・Google Free Zone (フリーゾーン)を発表した。第一弾のパイロットプログラムとしてフィリピンの通信キャリア・Globe Telecomと提携し、同国から提供を開始する。

Google Free Zone は、インターネット接続機能を持つ携帯端末(フィーチャーフォン、スマートフォンを含む)の利用者が、無料で Googleの主要プロダクト -- Google検索、Gmail、Google+ -- にアクセスできるサービス。データ通信契約がなくても接続可能だ。

また、Google検索結果に表示されたリンク先ページにも無料でアクセスできる。ただし、それ以外のリンクにアクセスした場合には、Globe Telecomのデータ通信契約を案内するページにリダイレクトされる。

担当プロダクトマネージャー・AbdelKarim Mardini氏によると、Google Free Zone の狙いは、これからインターネットを利用するであろう次の数十億の潜在顧客をターゲットとしたものだと説明する。彼らの多くは新興成長市場の中で育ち、モバイルによるネット接続が当たり前となるユーザーだ。同氏は、フィリピンでの取り組みが成功すれば他の発展途上国でも展開する計画だという。

World Bankの2011年度のデータによると、フィリピンのモバイルマーケット市場は既に飽和状態にあり、100人あたり101の端末契約がある。しかし、97%の利用者がSMSを利用しているのに対してモバイルインターネットの利用者はわずか9.8%だ。Google Free Zone を通じて、フィリピンの利用者にモバイルインターネット利用を定着させることで、将来より高性能な情報端末に買い替えてくれることを期待すると共に、Googleの利用促進を促すのがGoogle とGlobe Telecom の狙いだ。

Google Free Zone

http://www.google.com.ph/intl/en/mobile/landing/freezone/stp.html

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