Googleのガイドラインに違反したことで手動対策(manual action)が施された場合、検索トラフィックが大幅に低下したり、サイトの一部またはすべてが正常にインデックスされなくなることがあります。一般的に”ペナルティ”と呼ばれるこうした事態に陥った場合、サイト運営者は問題を解消した上で Google に再審査リクエストを行う必要が出てきます。一定の期間が経過すると手動対策が解除されて検索順位が回復する場合もありますが、問題が解消しない限り再び措置が採られることになりますので、速やかに再審査リクエストを実施することが推奨されています。
この再審査リクエストは申請を行ってからどれくらいの期間がかかるのか。2ヶ月待っても返事がないのはおかしいのか?という質問に対し、米GoogleのMatt Cutts(マットカッツ)氏が回答しています。
How long does a reconsideration request take to process?
最近、再審査リクエストを何度も実施した経験がある方はご存じかと思いますが、おおよそ1~2週間程度で再審査リクエストの可否はわかります。2012年10月にリリースされたリンクの否認ツールを利用した場合でも、おおよそ(リンクの否認ツールを実施してから再審査リクエストの回答が届くまでの期間が)10~14日程度です。ですから元々の質問にあった2ヶ月は、カッツ氏も説明するように長すぎるので、再度申請を行ってみた方が良いでしょう。
なお、カッツ氏は再審査リクエストに対する回答として次の3つがあることを述べています。
- Yes:手動対策の原因だった問題が解消され、再審査リクエストが受理された事を伝える回答。
- No:まだサイトにガイドライン違反となる問題が残っているために、再審査リクエストが受理されなかったことを伝える回答。たとえば不正なリンクを取り除いてみたものの、まだGoogleが認識する不正リンクの一部が残っていた場合など。
- どちらでもない:まだサイトの審査中である。問題がまだ残っているかもしれない場合など。この場合は時間がかかるのでしばらく待つ。
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2012年11月現在で、リンクの否認ツールを用いた場合でもおおよそ1~2週間程度です。昔は1ヶ月以上かかるケースも珍しくなかったので、再審査リクエストの処理プロセスは改善されてきたと思います。