米Googleウェブスパム対策チームトップのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、2013年6月12日、米国シアトルで開催されたSMX Advanced Seattle 2013 において、ウェブページのファーストビューにおける適切なコンテンツと広告の割合について言及した。
同社は2012年1月にページレイアウト分析のアルゴリズムを変更した。このアルゴリズム更新は欧米圏では Top Heavy Update などと呼ばれており、ウェブページを開いたときのファーストビュー(above the fold、画面を開いた時にスクロールせずに表示されている領域のこと)に数多くの広告が詰め込まれているようなサイトの検索順位を引き下げることを目的としたものだ。過剰な広告や主たるコンテンツがどこにあるのか特定しにくいような(アダルトサイトなどに多い)サイトはユーザーの検索体験の質が大きく損なわれるとの判断から、こうした措置がとられている。
しかし一方で、メディアサイトとしては広告収益は最大限に高めたい意向があるのも頷ける。では、適切な広告と情報の割合とはどの程度まで許可されるのか。
例えば、Googleの検索結果画面を例にとろう。検索キーワードを入力して開く検索結果ページには、自然検索結果と複数の Google AdWords 広告が表示される。たとえば筆者のデスクトップPC(画面サイズは 1600x1200)で「保険」と検索すると、保険関連の広告は全部で11個も表示される。これはまさに「広告過剰」であり、Google は自らの検索結果にペナルティを科さなければならないのでは?
会場でダニーサリバン氏がジョークでMatt Cutts氏に質問を投げかかけたところ、Matt Cutts氏は真面目に回答した。同氏は、仮にGoogle検索結果ページがインデックスされたとしても、ページレイアウトアルゴリズムは発動しないだろうと回答。つまりGoogle の検索結果に示されるような程度の広告と情報の割合であれば問題がないとのことだ。
Google’s Matt Cutts: Same Ad-To-Organic Ratio As Google, You’re Safe From The Top-Heavy Alogrithm [SEL]