米国シアトルで6月11日と12日に開催されていた、SMX Advanced Seattle 2013 より、Googleから発表された話題やニュースについての記事リンクです。まだ記事化していない話題もありますので、後日追加します。
- Google、スマホ向け検索ランキングの変更を発表:SMX Advanced 開幕前日に発表された、検索体験の向上を目的としたスマホ向け検索ランキング変更の発表。今後、スマホ向けサイトの運用を検討している方は、詳細を把握しておきましょう。具体的に問題となるケースは、次の記事「検索体験を損なう、誤った設定のスマートフォン向けサイトとは」にてまとめています。
- Googleから不自然なリンクやガイドライン違反箇所のサンプルURLを開示:同社のガイドラインに違反した検索エンジンスパム行為を行っている場合に、Googleから不自然リンクを無効化したり手動対策を行う趣旨の通知が届くことがあります。従来、具体的な問題の箇所やリンクは原則非開示でしたが、今後はサンプルとしていくつかのURLがウェブマスターに開示されます。速やかな問題解決につながる手がかりとなるでしょう。
- パンダアップデートは毎月継続実施:2011年2月から始まったパンダ・アップデートですが、従来はアップデート実施時にGoogleから告知がありました。しかし2013年3月を最後に、"通常のアルゴリズム更新に統合され継続的に更新が実施されるようになる"ことを理由として告知は終了しました。Googleによると、それ以後も毎月、パンダアップデートを実施しているとのこと。毎月、10日ほどの時間をかけて、徐々に更新を適用しているそうです。
- スパム性質が強い検索クエリの対策:美容整形やギャンブル、金融、ダイエットなど一部のキーワードは検索結果に比較的多くのスパムサイトが含まれていることがあります。Googleはこうしたスパム系のキーワード対策を実施しました。
- Top Heavy Update について:Googleは2012年1月に、ウェブページのファーストビューに過剰な広告が詰め込まれていたり、主たるコンテンツが見つけにくいサイトの検索順位を引き下げるページレイアウト分析アルゴリズム(通称 Top Heavy Update)の変更を行いました。Matt Cutts氏によると、Google検索結果ページに見られる程度の情報と広告の割合なら問題ないとのことです。
- ペンギンアップデート1.0と同2.0の違い:1つのアルゴリズムの調整であらゆるタイプのウェブスパムに対処できるわけではありません。ペンギンアップデート1.0(2012年4月)は主にホームページ(サイトトップ)に影響を与えるような調整を、ペンギン2.0(2013年5月)は個々のページに影響がでるような調整をしたそうです。
- オーソリティサイトの評価:古くから語られているオーソリティの概念に触れられました。Googleがあなたのサイトをある領域・分野での権威あるサイトと判断すれば、検索順位はより上位になるとコメント。ただ皆に認められるサイトを作り上げるには、長い道のりです。
- 「いいね」「Google+1ボタン」などは検索順位決定指標に利用できない:昔から、ソーシャルブックマークでよくブックマークされるページ、いいね!(Like)されるページは検索順位に影響するのではないかと仮説を立てる方を見かけますが、単なる妄想です。Googleが説明するように、人間が容易に操作できる指標は信頼性に欠けるため、検索順位を計算するためのシグナルとしては活用しにくいのです。これは1990年代後半のクリックポピュラリティで既に歴史が示してくれたことでもあります。
- Authorshipの意義:なかなか普及が進まないGoogleのrel=authorshipマークアップ。これは Bing や Yahoo!、Yandex、Baidu など検索各社が皆で採用・取り組んでいかないと、ウェブでの普及を進めるのはなかなか難しいのではないかと思いますが、将来の可能性という観点で無視することもできず、そして現実にクリックスルー向上には貢献していそうなこともわかってきています。
(後日追加)