SEMリサーチ

企業で働くウェブマスター向けに、インターネット検索やSEOの専門的な話題を扱います

SEO は長期的に取り組むソリューションである

SEO is a long term solution, not a quick fix. --SEO の取り組み方・認識について。1か月ほど前に Twitter にてツイートしたのですが、相変わらず多くの方が、「短期間で、ちょっとしたテクニックで(あるいは外注先に丸投げで)順位を改善することを望む」のですが、その姿勢自体が間違っていますよね、という話です。

現場で働いている人向けに SEO の業務を定義するならば、「ユーザーのことを第1に考えて、検索エンジン技術を考慮しつつ、継続的に情報発信を行ってWebプレゼンスを築き上げていくこと」と表現することが適切でしょうか。つまり、SEO は外部からリンクを調達してきて張り付けるだけで順位を上げるといった、テクニックで即効性ある結果を求める時代はもう終わっているのです。

継続的に様々な情報を発信し続ける --- 例えば、世の中のトレンドに即したタイムリーな情報もあれば、将来に渡って何度も参照され続けるだろうストック型の記事、あるいはアクション直前のユーザーの意思決定を支援するためのコンテンツなど --- ことで、時間をかけて様々なサイト・文脈からの参照リンク(≒自然リンク)を獲得していく。コンテンツによっては Twitter や Facebook で広く拡散されることもあるだろうし、その記事をきっかけに取材を受けたりすることもあり、それまた広く認知され、自然リンクの増加につながる。『継続的に』活動を続けることで、このサイクルが循環して、最終的に検索エンジンからの評価も高まるし、長期間にわたり検索順位も安定する、自然トラフィックが得られるようになります。

外部リンク一辺倒で頼るのはダメ、だからといって、一時的にコンテンツを作るのもやっぱりだめで、「長期にわたり、継続的に、取り組む」ことが重要になっています。また、継続的に取り組もうとすると組織内の様々な業務プロセスの改善の必要性に迫られるので、今日の SEO は「日常の業務の改善、SEO の要件が自然に満たされるような仕組みづくり」というのもまた、重要なのです。

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