Google は2014年10月2日、ドイツ新聞社や雑誌社の Webページを検索結果に掲載する時に、スニペット(説明文・抜粋、イメージ画像)を非表示にすることを決定した。同社公式ブログで明らかにした。9日より、該当メディアは検索結果にヘッドラインとリンクのみが表示されるように変更される。
Googleウェブ検索やニュース検索は、リンク先ページの一部を引用・抜粋して検索結果に表示するが、こうした慣行に対してドイツメディアは以前から批判していた。ドイツでは2013年に改正著作権法(Leistungsschutzrecht)が成立し、メディアに対し検索サイトにニュース使用料を要求する権利を認めたものの、検索結果に一部を表示する「抜粋」は Google によるロビー活動の結果、例外扱いとされた。
その例外も認めず「メディアから引用した抜粋によって、直接的または間接的に得た全世界の総売上高の11%を支払うよう」求めた結果が、200以上のメディアが加入する著作権管理団体・VG Media による民事訴訟だった。
この訴訟に対する Google の判断が、検索結果に説明文や抜粋、サムネイルなどスニペット欄内に一切の情報を表示しない決定だ。今後、VG Media 加盟メディアの Webページについてはヘッドラインと、該当ページへの直リンクのみを表示する。
Google は声明の中で、どのメディアも我々のサービス上にコンテンツを掲載するか否か、そしてどのように掲載するのかをコントロール出来るにも関わらず、訴訟という選択をしたことは大変遺憾だとしつつ、この訴訟を踏まえて、今日我々はbild.de(ビルト) やbunte.de(ブンテ)、hoerzu.de、Axel Springer(アクセル・シュプリンガー)、Muncher Merkurなど有名なメディアの抜粋表示を停止すると述べている。
cf. (2週間後)独メディア、Google に「降伏」 検索結果に再び抜粋を表示するよう要請
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“However, given VG Media’s claim we’re further limiting the ways in which content from these publishers appears in our search and news products. The action we are taking is similar to steps taken by other providers.”[Google to stop publishing extracts from Axel Springer]
News zu News bei Google [Google Official Blog]
http://google-produkte.blogspot.de/2014/10/news-zu-news-bei-google.html
VG Media