Google が先月10月から導入を拡大していた、ウェブ検索結果内の「In the news」の表示対象地域が拡大した模様だ。昨日(11月10日)正午時点で英国(google.co.uk)で表示されることが確認されたが、日本(google.co.jp)でも「ニューストピック」の結果枠として表示が開始された。
Google は2007年5月のユニバーサル検索導入以後、通常のウェブ検索結果内に画像やニュース、地図、動画など様々な形式のコンテンツを検索ユーザーの意図に基づいて混在表示してきた。このうちニュース検索結果は同社が掲載を許可したニュース検索登録済みサイトの中から選択されてきた(※ Googleニュース検索は登録されたサイトのみがインデックスされる仕組み)。
cf. Googleユニバーサル検索とは
今回の In the news (ニューストピック)は従来のニュース検索結果枠の代替的な位置付けであるが仕様は異なり、Googleニュースに登録されていないサイトでも表示がされる点だ。Google広報担当は米Search Engine Land に対して「我々は常に利用者の質問に対して最善の回答を提示できるよう取り組んでいる」と回答しているがその仕組みは明らかにされていない。
ただ全般的に言えることは、主要なメディアで報道される事柄(例えば昨日時点であればエバーノートと日経新聞の資本・業務提携、Google Nexus 6 の価格報道など)であればニューストピック枠も従来の(Googleニュース検索対象の)Webサイトが検索結果に表示されるようになっている一方、検索クエリに対して同枠が出現する割合そのものは現時点ではそれほど変化していないように見える(つまり、元々ニュース検索結果枠が出現しなかった検索クエリ/検索時点であれば、ニューストピック枠も表示されていない)。また(これは海外でも同じだが)あらかじめ関連性を評価すべき主コンテンツの範囲を把握しているニュース検索登録済みサイトと、そうではない(アルゴリズムで自動的に関連性を評価する)未登録サイトが混在したことで、検索クエリによって関連性が著しく低いページへのリンクが(そのサイトの評判が高いという理由だけで)表示されてしまうケースもある。これは今後改善されていくだろう。
Google’s “In The News” Box Now Lists More Than Traditional News Sites [Search Engine Land]
http://searchengineland.com/googles-news-listings-beyond-traditional-205213
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一番最後の指摘を少し補足すると、ナビゲーションメニューや PR枠、関連記事へのリンクといった主コンテンツと関係ないところは Googleニュース検索のインデックス登録システムでは無視されるけれど、未登録サイトは通常のアルゴリズムで自動的に処理されます、でも皆様ご存じの通り完璧じゃないですよね。登録サイトと未登録サイト(でも一応、サイトの評価や評判が一定基準を超えたサイト)を混在させるから、クエリによって後者の全然関係ないテキスト部分が拾われてIn the News 枠に表示されてしまうことがある、という意味です。
SEO担当者として興味があるならば、ネットでの話題・関心事を常に把握して、自社のビジネスや商材が関連・影響する話題が起きたのであれば、それに言及する記事、閲覧者に価値のある情報を提示するという、よくコンテンツマーケティングの具体的なアクションで紹介される行いをすれば良いでしょう。
Google としては多様なニュースソースを提供してユーザーのリクエストに応えたいんでしょうが、既存のGoogleニュース掲載メディアからすると露出が減って不満でしょう・・・