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Google、ピジョンアップデートを英国、カナダでも適用

Google は週末(2014年12月19~21日)にかけて、ローカル検索のアルゴリズムアップデート「ピジョン」を英国、カナダ、オーストラリアの検索結果にも適用した。

Search Engine Land が同社広報担当に確認して公式にピジョンの米国外適用が明らかとなった。

7月に米国で実施されたピジョンが海外にも展開

ピジョンアップデートは2014年7月に米国の英語検索結果でロールアウトされた、ローカル検索の品質改善を目的としたアルゴリズムの更新。ローカル検索で利用されてきたアルゴリズムと、従来(ウェブ)検索のアルゴリズムや検索機能・仕様と深く連携することにより、地域情報の順位付けをより正しく、関連性の高いものにして検索利用者の満足度を高めることを狙った。

cf. ピジョンアップデートが実施、ローカル検索の精度高める狙い

ピジョンはローカル検索結果枠(※ 店舗名や電話番号、クチコミへのリンクが地図を伴って表示される欄)とウェブ検索結果に含まれる地域情報系ページの双方に広く影響する。今回はホリデーシーズン中の実施ということで、各国の地元の店舗へのトラフィックへの影響が予想される。

日本語検索の変化はピジョン?それともベニス?

同じタイミングで日本でも地域情報系ページの検索順位が変化していることが確認されているが(関連記事:ベニスアップデート、検索者の現在地に基づきランキング変更するアルゴリズムが日本でも適用, 2014/12/22)、日本のものは既報の通り、その変化の特徴・性質からベニス相当のものと判断している。

2014年12月22日時点で日本国内で確認されている顕著な変化は「地域情報系ページの一部が、検索利用者の現在地に関連するリンクへと置き換わっている」ことである。これは2012年2月にベニスが適用された後に欧米で広く観察された傾向と合致しているからだ。

ベニスについての日本国内の影響は、別記事「Googleベニスアップデート、地元密着の事業者やメディアに恩恵?」で説明しているので興味がある方は併せて読んで欲しい。

Google Pigeon Update Rolls Out To UK, Canada & Australia

http://searchengineland.com/google-pigeon-update-rolls-uk-canada-australia-211576

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