Google に勤務する Ilya Grigorik 氏が、Google Chrome Canary版(ナイトリービルド、開発者向け)の最新版に、HTTPS(暗号化)通信していないサイトにアクセスした時に、安全でないことを示すアイコン(赤いバツ印)がアドレスバーの URL 左側に表示されるようになったことを Google+ で報告している。
デフォルトでそうなっているわけではなく、chrome://flags/#mark-non-secure-as から Mark non-secure origins as non-secure を設定することで、機能を有効にすることが可能だ。
Google は安全なインターネットを実現するために世界中のウェブサイトに HTTPS を導入したいと考えており、その理念を実現するための動きの1つと捉えられる。
cf. Google、HTTPSサイトの検索ランクを優遇へ(2014/08)
ただ、この話題はSEOの問題ではない物事をSEOの側面から捉えようとする一部のSEOマニアが敏感に反応しているだけという側面もある。海外の知人に聞いても反応は両極端に分かれた。例えば一部のブロガーは本件を「安全ではない警告マーク」と表現しているが、これ自体は本当に”一般ユーザーが”「警告」と捉えるのかは疑問が残る。何かバツ印がついているからページが壊れているのかな?と捉える人もいるだろう。商品購入時などにこの印が出ていたらちょっと嫌だなと思うかもしれないが。
本質的には SSL と SEO は結び付けて考える問題ではなく、実務上、SSL化が必要なら導入すればよいだけの話であることに留意してほしい。それを踏まえて SEO 観点から意見を出すのであれば、「SEOのために」急いでWebサイトを HTTPS に移行させる必要は全くない。コストもかかるし何の問題もなく完全に移行させることは難しいためだ。
Marking HTTP As Non-Secure
https://www.chromium.org/Home/chromium-security/marking-http-as-non-secure
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みんな Google の手のひらで踊らされすぎ