米Overture が同社の検索連動型広告「スポンサードサーチサービス」を利用する広告主向けに、新たな検索キーワードのマッチングオプション提供を開始した。
米Overture が同社のPPCサービス「スポンサードサーチサービス」を利用する広告主向けに、新たな検索キーワードのマッチングオプション提供を開始した。
従来、Overture では広告主が指定したキーワードと完全一致の場合のみ広告を表示していた。今回新たに提供するオプションは「Phrase Match」と「Broad Match」。
「Phrase Match」(フレーズマッチ)は、指定した2語以上のキーワードが登録したものと同じ順序で検索された時に広告を表示するオプション。例えば広告主が「ホテル 池袋」と登録した場合、ユーザーが「東京 ホテル 池袋」と入力した場合、[ホテル 池袋]が含まれていてかつ同じ順序で入力されているので広告が表示される。一方、もしユーザーが「東京 池袋 ホテル」と入力した場合、[池袋] と [ホテル] は含まれているが広告主が指定した順序で入力されていないので広告は表示されない。
「Broad Match」(ブロードマッチ)は、広告主が登録したキーワードが含まれている場合に広告を表示するオプション。フレーズマッチと異なり、キーワードの順序は関係がない。例えば広告主が「ホテル 池袋」と登録した場合、ユーザーが「東京 ホテル 池袋」と検索しても「ホテル 池袋 東京」と検索をしても、指定した[ホテル 池袋]という言葉が含まれている限り広告が表示される。
なお、従来の完全一致のオプションは「Standard Match」と呼ばれる。
これらのキーワードマッチングオプションは、CPC広告型検索サービスを提供している Google の AdWords 広告では既に採用されている。従来のスタンダードマッチでは、ユーザーが広告主が指定した通りのキーワードを入力しない限り広告が表示されず、従って検索されたキーワードからターゲットとすべき顧客と推定される層に対して広告を提示することができなかった。
今回のマッチングオプションの多様化により、より広いターゲット顧客に対してアプローチすることができるようになる。