SEO のサイトで時々「リファラー」という言葉をみるのですが、リファラーとは何ですか?
リファラー (referrer) の意味について。リファラーというのはユーザーがあるWebページを訪れる際に経由したWebページの事を指します。つまり、あるWebページに訪れる直前にどのWebページを見ていたかという「参照元」のページの事です。
例えばある訪問者がWebページ (X) を閲覧して、そのページ (X) 内にあったリンクをクリックしてWebページ (Y) に訪れたとします。
訪問者 (C) : Webページ (X) → クリック → Webページ (Y)
この時、Webページ (Y) から見てリファラー(参照元)は Webページ (X) となります。
単に「リファラー」といった場合は参照元ページを指します。「検索エンジンリファラー」というと、訪問者がどこの検索エンジンを経由して訪れたのかを指します。例えば Yahoo!JAPAN の検索結果リストをクリックして訪れたユーザーの場合、検索エンジンリファラーは "Yahoo!JAPAN" になります。
「キーワードリファラー」は、訪問者が検索エンジンで何のキーワードを入力して検索した結果訪れたのか、といった事を指します。例えば Google で「検索エンジン最適化」というキーワードを入力して検索、表示されたリストからWebサイトに訪れた訪問者がいた場合、この訪問者のキーワードリファラーは「検索エンジン最適化」ということです。
これらのリファラー情報はWebサーバーに蓄積される情報を分析する事でわかります。
検索エンジンからのトラフィックがネットビジネスに多大な影響を及ぼす今日、リファラー情報はビジネスを左右する重要なマーケティング情報の1つです。検索エンジン以外の参照元ページを分析すれば、どのようなコンテンツを持つWebサイトにリンクをおくことが、またどのような形でリンクをおくことが効果的であるかを知ることができます。
検索エンジンリファラーとキーワードリファラーを、他の検索エンジン関連のデータとつきあわせて解析・分析すれば、検索エンジンマーケティングというフレームワークにおいて自らのWebサイトの強み・弱みを知ることもできます。例えば検索エンジンリファラーを数値化した際に Google からの訪問者数が MSN より少なかった場合、一般的な検索エンジンシェアのデータと比較して数値が逆転してしまっているわけです。この場合 Google からのトラフィック誘導を強化しなければならないことがわかります。
キーワードリファラーなら例えばある特定のキーワードにおける検索エンジン別の訪問者数を分析した時に数値にばらつきがあり、その一方で ROI の高いキーワードであるならばトラフィックが少ない検索エンジンにおけるその特定キーワードでの露出度を高めなければならないわけです。
戦略的な検索エンジンマーケティングを実行する上でリファラーは欠かせない存在です。
ちなみに、英語で refer (参照する)という言葉がありますが、この refer の名詞です。リファラーは英語で よく referer とされますが、本来正しいスペルはreferrer です。