創業わずか3ヶ月の新興企業、米Findory.comがニュース検索のパーソナライズドサービスに挑戦している。
Findory.com はすぐに利用可能な無料のニュース検索のパーソナライゼーション(個別化)を同社製品の第1弾として提供している。Findory.com のサービスの特徴は、個別化のために特別なユーザー登録が要求されない点。
各々の訪問者に匿名の固有な識別番号が与えられ、クッキーの一部に記録される。この情報を利用してユーザーが既に読んだ記事を記録しておき、それに応じて配信ニュースの個別化を行う。この仕組みでは、ユーザーの既読記事以外は Findry.com にはわたらなく匿名が確保される。
Findory.comのCEO、Greg Lindenは5年間米Amazon.comに在籍しパーソナライゼーショングループに所属していた。同氏は Amazon.com のソフトウェア開発側に在籍しており、2002年に退社、Findory.com を設立した。
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今年になって色々と登場しているパーソナライズド検索ですが、Findory.com はニュース検索のパーソナライズ化に特化した企業のようです。ただ、ニュース検索の個別化については Google、Yahoo!、MSN はもちろん、それ以外にも新興企業が色々と参入している市場であり、それらとの競争についてどう考えているんだろう?と思うのですが、Greg Lindenは「MSN が本格的に開始すれば Findory.com にも注目が集まることになり良いだろう」としか考えていないようです。”ユーザー登録不要””匿名性が確保できる”というところが他のパーソナライズドサーチと異なる特徴でしょうが特別な競争力のある機能というわけでもなく…。企業を成長させるよりも、この技術を売却することを考えているのでしょうか。
[Source]
Startup tracks your interests to customize a news search / The Seattle Times